デル・テクノロジーズは6月22日、「Alineware(エイリアンウェア)」「Dell Gaming」ブランドの新型ゲーミングノートPCを発売した。Alienwareブランドでは、プレミアムモデル「Alienware Xシリーズ」を新規投入する他、定番商品である「Alienware m15」と「Dell G15」はCPUを刷新した新モデルが登場する。
「Alienware x15」は15.6型、「Alienware x17」は17.3型のプレミアムゲーミングノートPCだ。特許出願中だという「Alienware Cryo-Tech」という冷却テクノロジー群により、本体の厚さをx15は約15.9mm、x17は約20.9mmに抑えつつ、CPUやGPUのフル性能をより長時間引き出せる排熱を実現したという(※1)。最小構成の税込み直販価格は、x15が28万5980円から、x17が29万6980円からとなる。
(※1)熱伝導素材エレメントは「GeForce RTX 3070 Laptop」以上のGPUを選択した場合のみ搭載
CPUはIntelの「第11世代Core H45プロセッサ」を搭載している。GPUはNVIDIAの「GeForce RTX 30 Laptopファミリー」で、直販では以下のいずれかを選択できる。GeForce RTX 3080 Laptopを搭載する構成では、専用装備としてライティング対応の「AlienFX タッチパッド」も備える。
ストレージはPCI Express接続のSSDで、最大2枚まで搭載できる。同じ容量のモジュールの2枚構成にした場合は、標準でRAID0が組まれた状態で出荷される。Webカメラは赤外線(IR)撮影ユニットを統合しており、Windows Helloの顔認証にも対応する。
ボディーは、Alienwareの新しいデザインコンセプト「Legend 2.0」を採用した。全てのポートや通気孔を視線から隠すように配置し、キーボードやパームレストなど「内側」のカラーを映り込みの少ないダークコア(ブラック)に変更することで、ゲームにより集中できるという。カラーはLunar Light(シルバーホワイト)のみとなる。
後面のLEDライト(x15は90個、x17は100個搭載)、キーボードバックライトやAlienFXタッチパッドは、ユーティリティーソフトで光り方をカスタマイズできる。
Wi-Fi(無線LAN)/Bluetoothモジュールは、Wi-Fi 6E(※2)とBluetooth 5.2に対応する「Killer Wi-Fi 6E AX1675」を搭載している。バッテリー容量は87Whだ。
(※2)6GHz帯のIEEE 802.11ax。ただし、現時点では日本を含む世界のほとんどの国で利用が認可されていない(2.4GHz帯/5GHz帯なら利用可能)
OSはWindows 10 HomeかWindows 10 Pro(共に64bit版)を選択可能で、標準言語を英語とすることも可能だ。
CPUはCore i7-11800H(2.3GHz〜4.6GHz、8コア16スレッド)またはCore i9-11900H(2.5GHz〜4.9GHz、8コア16スレッド)を搭載する。本体内の電圧レギュレーターは、CPU用が4フェーズ、GPU用が8フェーズとなっている。メインメモリはDDR4-3200規格だが、16GBまたは32GBのオンボード実装となるため、後から増設/換装は行えない。
ディスプレイは15.6型で、ComfortView Plus(ハードウェアベースのブルーライト軽減モード)に対応している。具体的なスペックは、以下から選択できる。
ポート類は、USB 3.0 Type-A端子、HDMI 2.1出力端子、Thunderbolt 4(USB4)端子、USB 3.1 Type-C端子、microSDメモリーカードスロットと3.5mmイヤフォン/マイクコンボジャックを備えている。Thunderbolt 4端子はDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。有線LANが必要な場合は、付属の「Alienware USB-C to 2.5Gbpsイーサネットアダプター」を利用して対応する。
キーボードは日本語配列と米国英語(US)配列から選択可能だ。ACアダプターは、全構成でGaN(窒化ガリウム)を封入した240W出力のコンパクトタイプが付属する。
CPUはCore i7-11800HまたはCore i9-11980HK(3.3GHz〜5GHz、8コア16スレッド、アンロック対応)を搭載する。本体内の電圧レギュレーターは、CPU用が6フェーズ、GPU用が12フェーズとなっている。メインメモリはDDR4-3200規格のSO-DIMMで、XMP対応メモリを搭載することもできる。最大容量は64GB(32GB×2)だ。
ディスプレイは17.3型で、4K構成を除きComfortView Plusに対応している。具体的なスペックは、以下から選択できる。
(※3)この構成は7月初旬から選択可能(発売当初は選べない)
ポート類は、USB 3.1 Type-A端子×2、HDMI 2.1出力端子、Mini DisplayPort出力端子、Thunderbolt 4(USB4)端子、USB 3.1 Type-C端子、有線LAN端子(2.5Gbps対応)、microSDメモリーカードスロットと3.5mmイヤフォン/マイクコンボジャックを備えている。Thunderbolt 4端子はDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。
キーボードは日本語配列とUS配列から選択可能で、US配列ではCHERRY MXメカニカルキーボードも用意している。ACアダプターは、GeForce RTX 3080 Laptop構成は330W出力のものが、それ以外はGaNを封入した240W出力のコンパクトタイプが付属する。
「Alienware m15 R6」は、15.6型ゲーミングノートPC「Alienware m15」の最新モデルという位置付けで、4月に発売された「Alienware m15 Ryzen Edition R5」と共通のボディーを採用している。カラーはDarkside of the moon(ダークグレー)で、最小構成の税込み直販価格は25万7980円となる。
CPUはCPUはCore i7-11800Hを搭載する。メインメモリはDDR4-3200規格のSO-DIMMで、XMPメモリも搭載できる。容量は最大で64GB(32GB×2)まで搭載できる。ストレージはPCI Express接続のSSDとなる。
GPUはGeForce RTX 30 Laptopファミリーで、直販では以下から選択できる。
ディスプレイは15.6型のフルHD液晶で、ComfortView Plusにも対応する。具体的なスペックは、以下の中から選択できる。
Webカメラも標準搭載している。ディスプレイを360Hzにした場合は赤外線撮影ユニットを統合したカメラとなり、Windows Helloの顔認証も利用できる。
ポート類は、USB 3.0 Type-A端子×3、HDMI 2.1出力端子、Thunderbolt 4(USB4)端子、有線LAN端子(1Gbps対応)と、3.5mmイヤフォン/マイクコンボジャックを備えている。Thunderbolt 4端子はDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。無線LAN/Bluetoothモジュールは、Wi-Fi 6とBluetooth 5.2に対応する「Killer AX1650」を搭載している。
キーボードは以下の3種類から選択できる。
バッテリー容量は86Whで、ACアダプターは240Wのものが付属する。OSはWindows 10 HomeかWindows 10 Pro(共に64bit版)を選択可能で、標準言語を英語とすることも可能だ。
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