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» 2021年05月11日 20時00分 公開

ついに8コア16スレッド対応! IntelがTiger Lakeベースの「Core H45」「Xeon W-11000」を発表

Intelが、Tiger Lakeベースのモバイル向けCPUの新製品を発表した。同アーキテクチャでは初めての4コア超のCPUを投入することで、エントリーからハイエンドのゲーミングノートPCやクリエイター向けノートPCにおけるモメンタムを高める。

[井上翔,ITmedia]

 Intelは5月11日(米国太平洋時間)、Tiger Lakeアーキテクチャを採用するハイエンドモバイル向けCPUの新製品を発表した。新CPUを搭載するノートPCやモバイルワークステーションは、PCメーカーを通して順次発売される予定だ。

新プロセッサ 今回投入される新プロセッサのイメージ画像

Core H45プロセッサの概要

 Tiger Lakeマイクロアーキテクチャを採用する「Core Hプロセッサ」のうち、4コア8スレッドの製品は既に「Core H35プロセッサ」として発売済みだ。

 今回発表される新製品は、6コア12スレッド構成または8コア16スレッド構成の「Core H45プロセッサ」である。エントリーからハイエンドまでのゲーミングノートPCや、クリエイター向けのノートPCでの利用を想定している。8コア16スレッドの製品の一部は、アンロック(オーバークロック)や「Intel Turbo Boost Max Technology 3.0(TBT 3.0)」にも対応する。企業内クリエイターの利用を想定して、セキュリティや管理機能を強化した「Intel vPro」に対応する製品も用意した。

セグメンテーション Core H45プロセッサは、エントリーからハイエンドまで幅広いレンジのゲーミングノートPCやクリエイター向けノートPCをカバーする
パフォーマンス Tiger Lakeマイクロアーキテクチャを採用するCPUとしては初めて、アンロックやTBT 3.0に対応する製品も用意している

 メインメモリはDDR4-3200規格に対応する。GPUコアは最新のXeアーキテクチャに刷新され、描画や機械学習処理のパフォーマンスを向上した。ただし、EU(演算ユニット)は32基となるため、名前は「Intel UHD Graphics」となる。内蔵ディスプレイ用のDisplayPort出力(eDP)は2系統備える。

 CPU直結のPCI Express 4.0バスは20レーン(GPU/ストレージ用)を備え、チップセット側のPCI Express 3.0バスと合わせて最大44レーンのPCI Expressバスを利用できる。PCI Express 4.0レーンは、「Intel Optane Memory H20」やRAID0構成のストレージからの起動にも対応する。無線LAN(Wi-Fi)モジュールは、ゲーミング向けに最適化された「Intel Killer Wi-Fi 6E」にも対応している。

概要 Core H45プロセッサの概要
RAID PCI Express 4.0接続のSSDでRAID0を構成すれば、より高速なデータアクセスを実現できる
Killer 無線LAN(Wi-Fi)モジュールは「Killer Wi-Fi 6E」にも対応する

Core i5プロセッサ(6コア12スレッド、12MB L3キャッシュ)

 Core i5プロセッサのラインアップは以下の通り。TDP(熱設計電力)は最大35Wだ。末尾に「★」が付いているモデルは、vProに対応している。また、最高クロックは1〜2コア時、全コア時の順に記述している(以下同様)。

  • Core i5-11260H(2.6GHz〜4.4GHz/4GHz)
  • Core i5-11400H(2.7GHz〜4.5GHz/4.1GHz)
  • Core i5-11500H(2.9GHz〜4.6GHz/4.2GHz)★
11400H vs 5900HS Intelが実施したベンチマークテストでは、Core i5-11400Hは、8コア16スレッドの「Ryzen 9 5900HS」(3GHz〜4.6GHz)と同等のフレームレートを記録したという

Core i7/i9プロセッサ(8コア16スレッド、24MB L3キャッシュ)

 Core i7プロセッサとCore i9プロセッサ(TBT 3.0対応)のラインアップは以下の通り。TDPは末尾に「K」の付くアンロック対応モデルが最大65W、その他のモデルが最大35Wだ。末尾に「★」が付いているモデルは、vProに対応している。

  • Core i7-11800H(2.3GHz〜4.6GHz/4.2GHz)
  • Core i7-11850H(2.5GHz〜4.8GHz/4.3GHz)★
  • Core i9-11900H(2.5GHz〜4.9GHz/4.4GHz)
  • Core i9-11950H(2.6GHz〜5GHz/4.5GHz)★
  • Core i9-11980HK(2.6GHz〜5GHz/4.5GHz)
11980HK Tiger Lakeマイクロアーキテクチャとしては初めてアンロックとTBT 3.0に対応するCore i9-11900HKは「世界最良のゲーミングノートPC用CPU」をうたう
前世代との比較 前世代の「Core i9-10980HK」(2.4GHz〜5.3GHz、8コア16スレッド)と比較すると、最高クロックは少し低くなったものの、主要なゲームにおけるフレームレートは向上するという
5900HXとの比較 「Ryzen 9 5900HX」(3.3GHz〜4.8GHz、8コア16スレッド)と比較しても、フレームレートは高いとアピールしている。比較対象のシステムはいずれもモバイル向けの「GeForce RTX 3080」を搭載していることを加味すると、PCI Expressバスのリビジョンの違いも影響していると思われる
クリエイティブ コンテンツの作成やオフィスアプリの利用でも、Core i9-11980HKはRyzen 9 5900HXよりもパフォーマンスに優れるという
ラインアップ Core H45プロセッサのラインアップ(vPro対応モデルを除く)

Xeon W-11000プロセッサ

 Xeon W-11000プロセッサは、今回登場したCore HプロセッサをベースにECC(エラー訂正)メモリのサポートを追加したモバイルワークステーション向けCPUだ。TBT 3.0やvProにも対応している。

 ラインアップは以下の通り。TDPは最大35Wだ。

  • Xeon W-11855M(3.2GHz〜4.9GHz/4.4GHz、6コア12スレッド)
  • Xeon W-11955M(2.6GHz〜5GHz/4.5GHz、8コア16スレッド)
vPro製品の特徴 Core H45プロセッサ(vPro対応モデル)とXeon W-11000プロセッサの特徴。Xeon W-11000プロセッサはECCメモリに対応している
IHS vPro対応製品は「Intel Hardware Shield(IHS)」にも対応している
vProラインアップ vPro対応Core H45プロセッサとXeon W-11000プロセッサのラインアップ

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