Intelは12月16日(米国太平洋時間)、クライアントデバイス向けの新型SSD「Intel SSD 670p」を2021年第1四半期(1〜3月)に、「Intel Optane Memory H20」を同年第2四半期(4〜6月)に投入する予定であることを発表した。両者共に144層のQLC 3D NANDメモリを搭載した製品で、従来製品よりもパフォーマンスが向上しているという。
Intel SSD 670pは「Intel SSD 660p」「Intel SSD 665p」の後継製品で、Intelのクライアントデバイス向けSSDとしてはエントリー向け製品となる。
フォームファクタはM.2(Type 2280)で、接続インタフェースはPCI Express 3.0だ。容量は512GB、1TB、2TBの3種類を用意し、書き込み総量は512GB当たり150TBWとなっている。
従来モデルと同様に、670pにはQLCメモリの一部をSLCキャッシュとして利用する機能を備えている。SLCキャッシュが、常に確保される「静的SLCキャッシュ(SSC)」と、データの読み書き状況に応じて動的に確保される「動的SLCキャッシュ(DSC)」に分かれることも同様だ。
670pではDSCの仕組みに改良が加えられ、使用済みのデータ保存領域が85%になるまでDSCを有効化できるようになった。なお、モデル別のSLCキャッシュの容量は以下の通りとなる。
Intel Optane Memory H20は「Intel Optane Memory H10」の後継製品で、Intelの高速キャッシュメモリ「Optane Memory」と144層のQLC 3D NANDメモリによるSSDを一体化したものとなる。
フォームファクタはM.2(Type 2280)で、接続インタフェースはPCI Express 3.0だ。Optane Memory部の容量は全モデル32GBで、SSD部の容量は512GBと1TBから選択できる。
クライアントデバイス向けSSDと同時に、Intelはデータセンター向けSSD「Intel SSD D7-P5510」「Intel SSD D5-P5316」「Intel Optane SSD P5800X」も発表している。
Intel SSD D7-P5510は、144層のTLC 3D NANDメモリを搭載したSSDだ。フォームファクタはU.2(15mm)で、接続インタフェースはPCI Express 4.0となる。容量は3.84TBと7.68TBの2種類を用意している。2020年第4四半期(12月中)に出荷を開始する予定だ。
Intel SSD D5-P5316は、144層のQLC 3D NANDメモリを搭載したSSDだ。フォームファクタはU.2(15mm)またはE1.Lで、接続インタフェースはPCI Express 4.0となる。容量は最大30.72TB。2021年第1四半期に出荷を開始する予定だ。
Intel Optane SSD P5800Xは、新世代のOptane Memoryを採用した超高速SSDだ。フォームファクタはU.2(15mm)で、接続インタフェースはPCI Express 4.0となる。容量は400GB、800GB、1.6TB、3.2TBの4種類を用意している。
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