入力端子はDisplayPort 1.2×1、HDMI 1.4×2、3.5mmステレオミニジャック×1と非常にシンプルな構成だ。キーボードやマウスなどを接続できるUSB端子などはなく、低コスト化のために可能な限り機能をそぎ落としている印象を受ける。
ディスプレイ部は左右に各90度回転し、上に33度、下に5度傾けられる。椅子やデスクの高さに応じた調整はかなり自由が利き、セカンドディスプレイやトリプルディスプレイとして横に並べて設置する場合でも、広い回転角を利用して柔軟な調整が行える。
ピボット機能にも対応しているので、画面を縦位置にして利用することも可能だ。
OSDメニューは、ディスプレイ右側面の裏に配置された上下/左右に押下できる5軸のスイッチと3つのボタンで操作する。テスト中は右手で手探りで操作していたが、1番下の電源ボタンも等間隔に並べて設置されていて、間違えて押してしまうことがあった。
OSDメニューを開いていない場合、上から2番目と3番目のボタンがそれぞれディスプレイ上にオプション映像を表示する「GamePlus」と「GameVisual」のショートカットに対応しており、OSDメニューを開かずにクロスヘアなどを表示したり、ディスプレイの表示色を変えられたりする。遊んでいるゲームに合わせて素早く変えられてうれしい機能だ。
映像のアウトラインを強調する「VividPixel」、黒い部分を鮮明に表示する「Shadow Boost」、ブルーライトを軽減する「Blue Light Filter」など、長時間のゲームプレイでも目の負担を軽減したり、暗い場所での対戦で相手を発見しやすくしたりする機能を備えている。
GamePlusでは照準(クロスヘア)やタイマー、フレームレートを表示でき、複数の枚ディスプレイを使用している場合に、画面の表示範囲を合わせられる「Display Alignment」機能もあり、ゲームをサポートしてくれる。
GameVisualやGamePlusは、同社の公式アプリ「Display Widget Lite」でも操作できる。アプリ内で明るさやコントラストといったバーをドラッグすることで細かく変えられ、ブルーライトの低減やShadow Boostの有無をプルダウンメニューから設定できる。ここで変更した設定は元の値と比較でき、意図しない値になってしまっても標準の設定にリセットできる。
では、実際にゲームタイトルで試してみよう。
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