フルHDで165Hz! “光らない”ゲーミングディスプレイ「TUF Gaming VG259QR」に感じた魅力(1/4 ページ)

» 2021年06月23日 12時00分 公開
[雪城あさぎITmedia]
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 ASUS JAPANから、同社がメインストリーム向けのゲーミングブランドとして展開している「TUF Gaming」に属する液晶ディスプレイ「TUF Gaming VG259QR」(以下、VG259QR)が発売された。

 フルHD(1920×1080ピクセル)表示対応の24.5型ディスプレイで、視野角が広いIPS方式の液晶を採用し、165Hzのリフレッシュレート対応と公称MPRT(映像の残像を計測した値)1msの応答速度をうたっている。コントラスト比は1000:1、画面輝度は300ニトだ。直販ストアでの実売価格は3万4920円(税込み)となる。

VG259QR ASUS JAPANの24.5型ゲーミングディスプレイ「TUF Gaming VG259QR」
VG259QR 画面解像度はフルHDで、額縁は左右が約7mm、上部が約8mmとスリムに仕上がっている

 TN方式のパネルであれば同社の「VG258QR」のように2万円台の手頃な製品は見つかるが、IPS方式のゲーミングディスプレイとなるとリフレッシュレートが240Hzで実売価格が5万円前後など、性能も価格も高くなる傾向にある。

 そのような中で、実売3万円台半ばという価格は「ゲーミングディスプレイに手を出したいが、性能や機能面で違いが分かりにくい」と感じている人向けに適したモデルではないだろうか。そこで本記事では、VG259QRの実力について検証していく。

ゲーミングディスプレイながらシンプルなデザインを採用

 まずは外観を見てみよう。サイズはスタンド込みで約563(幅)×211(奥行き)×357(高さ)mmで、130mmの範囲で高さ調整が行える。スタンドのサイズは約230〜275(幅)×200(奥行き)mmとなっており、足元のサイズは大きめに感じる。

 ただし、一般的なゲーミングディスプレイはV字型のスタンドを採用しており、キーボードをディスプレイに近づけてプレイするゲーマーなどからはぶつかってしまうとの声もよく聞く。本機はそのような出っ張りもない。

VG259QR ディスプレイ裏には、ロボットの装甲を貼り合わせたような溝が彫られ、TUF GAMINGの意匠が施されている

 重量はスタンド込みで約5.1kgで、普段使っている作業環境にセットする際もあまり負担に感じなかった。スタンドが約2〜3kg、スタンド込みで7kg前後の製品もあるが、本製品ではスタンドの重量も約950gで済む。デスク回りの模様替えなどでディスプレイを動かすのも比較的簡単に行えるだろう。

 一方で「ゲーミングデバイスは光るもの」というイメージを持っている人は少なからずいるかもしれないが、VG259QRはライティング機能を持たずシンプルな構造になっている。鮮やかに光るライティングが苦手なユーザーにも触れやすい印象を受ける。

VG259QR 電源は内蔵せず、専用のACアダプターを利用する

 先ほど述べたようにパネルはIPS方式を採用しているため、視野角が上下/左右ともに178度と広い。色域などについてスペックの表記はないが、きれいな発色でゲームを楽しめる印象だ。同社の独自機能「GameVisual」で色の雰囲気を変えられ、遊ぶゲームのジャンルに最適な調整ができるのも魅力だろう。

 GameVisualは鮮やかに発色して風景写真の細かなグラデーションをきれいに表示する「Scenary Mode」、コントラストを上げて暗い部分の視認性を改善し、明暗の差が大きい対戦ゲームで有効な「FPS Mode」、MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)ゲームで敵のハイライト表示や体力ゲージの色である赤を強調し、他の色を弱める「MOBA Mode」など、7種類の色調整が行える。後述する専用アプリと合わせて、自分の好みや遊び方に合わせて柔軟な設定が可能だ。

VG259QR 明るく、グラデーションが鮮やかに表示される「Scenary Mode」
VG259QR コントラストと彩度が高い「Cinema Mode」
VG259QR 暗い場所の視認性を高める「FPS Mode」
VG259QR 赤色を強調し、それ以外を弱く表示する「MOBA Mode」

 続いて、インタフェースやOSDメニューを見ていく。

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