プロナビ

NVIDIAのデータセンター向けGPU「NVIDIA A100」PCI Express 4.0モデルに80GB構成登場 メモリ帯域幅は毎秒2TBに拡張

» 2021年06月28日 16時01分 公開
[井上翔ITmedia]

 NVIDIAは6月28日(米国太平洋時間)、データセンター向けGPU「NVIDIA A100」のPCI Express接続モデルにGPUメモリ(HBM2E)を40GBから80GBに倍増した製品を追加することを発表した。富士通などパートナー企業を通して販売される予定だ。

A100 NVIDIA A100のPCI Express接続モデルに80GBメモリ構成が登場

 NVIDIA A100は、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)向けのAmpererアーキテクチャベースのGPUだ。従来は、NVIDIAのスーパーコンピューティングプラットフォーム「HGX」用のモジュールが2種類(40GB/80GB)と、PCI Express接続モデルが1種類(40GB)の計3種類が用意されていた。

 今回追加されたPCI Express接続モデルの80GBモデルは、GPUとの通信帯域幅を毎秒約1.6TBから毎秒約2TBに引き上げている。既存の40GBモデルと同様に、接続バスはPCI Express 4.0 x4で、GPU同士をつなぐ「第3世代NVLink」にも対応する。最大TDP(熱設計電力)は、250Wから300Wに引き上げられている。

Magnum IO GPUDirect Storageも本格展開開始

 NVIDIAは同日、PCI Expressスイッチを介してGPUがNVMeストレージに直接アクセスできる技術「Magnum IO GPUDirect Storage(GDS)」を本格的に展開することも合わせて発表した。対応するストレージシステムはDell Technologies、IBM、Micronなどから提供される。

 GDSを利用すると、ストレージにアクセスする際のCPU負荷が低減され、深層学習の推論演算速度が最大6倍、地震に関するシミュレーションの速度が最大2倍に高速化するという。

GDS Magnum IO GPUDirect Storageがついに本格展開フェーズに入る

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月19日 更新
  1. バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を (2024年04月17日)
  2. ノートPCに外付けキーボードを“載せて”使える「タイプスティックス/打ち箸」に新色 (2024年04月18日)
  3. さらなる高速化を実現! PCI Express 5.0接続SSDの新モデル「Crucial T705」を試して分かったこと (2024年04月18日)
  4. ついに8K対応した「Insta360 X4」の画質をX3と1インチ360度版で比較 今買うべき全天球カメラだと確信した (2024年04月16日)
  5. SwitchBotのミニプラグに不具合 「断続的にオン/オフを繰り返す、異音」などで該当製品の交換を呼びかけ (2024年04月17日)
  6. アイロボットが4万円切りの「水拭き対応ロボット掃除機」を投入 “一家に1台”を目指す (2024年04月17日)
  7. 無線LANルーター「Aterm」シリーズの一部に複数の脆弱性 設定変更や買い替えをアナウンス (2024年04月11日)
  8. 「JBL GO 4」でBluetoothスピーカーデビュー! 累計出荷台数5700万台を突破した人気製品の最新モデルを試す (2024年04月17日)
  9. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  10. NVIDIA、Ampereアーキテクチャを採用したシングルスロット設計のデスクトップ向けGPU「NVIDIA RTX A400/A1000」を発表 (2024年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー