Windows 11のInsider Previewは「第7世代Core」「初代Ryzen」をサポート システム要件の調整を目的に

» 2021年06月29日 10時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 Microsoftは6月28日(米国太平洋夏時間)、Windows Insider Programの開発チャンネル(Dev Channel)において「Windows 11」のInsider Previewの配信を開始した。今回配信されるビルド番号(内部バージョン)は「22000.51」で、新しいユーザーインタフェース(UI)など主要な新機能は一通り試せるようになっているようだ。

 合わせて、同社はこのInsider Preview版において、現在提示されているシステム要件の一部を“緩和”していることも明らかにした。製品版のリリースに向けて、将来を見越して要件を検討することが目的だ。

Update on Windows 11 minimum system requirements Microsoftが6月28日(米国太平洋時間)に公開した「Update on Windows 11 minimum system requirements

Insider Preview版で緩和されている要件

 Insider Preview版において緩和されている要件は以下の通りだ。

CPU/SoC

 Windows 11では、1GHz以上で稼働する2コア以上の64bit CPU/SoCが最低要件となっている。ただし、具体的な要件は別途定めており、デスクトップ/モバイル向けCPU/SoCでは第8世代以降のCoreプロセッサとZen+アーキテクチャ以降を採用するRyzenプロセッサを必須としている。

 しかし、Insider Preview版では、第7世代CoreプロセッサやZenアーキテクチャのRyzenプロセッサ(初代)でも稼働するようになっている。Microsoftも、OEM(PCメーカー)と協力して両プロセッサにおける稼働テストを進め、その結果を公表するという。

 結果によっては、動作に必要なCPU/SoCに見直しが掛かる可能性がある。

TPM(セキュリティチップ)

 Windows 11では、PC/タブレットに「TPM 2.0」準拠のTPM(セキュリティチップ)を搭載することと、Secure Boot(セキュアブート)を有効化したUEFIによる起動が必須となっている。

 これらの要件は、PC/タブレットのセキュリティ対策の一環だ。Microsoftによると、TPM 2.0チップの搭載、それに基づくデバイス暗号化、VBS(仮想化ベースのセキュリティ)、HVCI(ハイパーバイザーによるコードの一貫性チェック)、そしてSecure Bootの有効化によってマルウェアの活動を60%減らせたという。

 Windows 11の要件を満たすCPU/SoCは、自らがTPM 2.0チップとして動作する「ファームウェアTPM(fTPM)」と呼ばれる機能に対応している。しかし、チップセットやUEFI(ファームウェア)にも対応が求められるため、システム構成によってはfTPMを有効化できない可能性がある

 そのこともあってか、Insider Preview版ではTPM 2.0チップ(fTPMによる対応を含む)の搭載を必須としていない

TPM TPM搭載の有無と準拠バージョンは、Windowsセキュリティから確認できる。「搭載されていない」とされた場合でも、システムによってはUEFIの設定で有効化できる

「PC正常性チェック」は公開を一時見合わせ

 Windows 11の発表に合わせて、MicrosoftはPC/タブレットが同OSの動作要件を満たしているかどうかをチェックするアプリ「PC正常性チェック(PC Health Check)」を公開していた。

 その初期バージョンは“なぜ”動作しないのか表示しない仕様だったため、アップデートを実施して理由を表示できるように改修された。しかし、日本語では理由が表示されないままとなるなど、チェックツールとして“不十分”であることに変わりはなかった。

 同社はこのアプリに関する準備不足を認め、Insider Preview版へのフィードバックに集中するためにPC正常性チェックの公開を一時見合わせている。秋の製品版リリース前までに、再度公開する予定だという。

公開見合わせ PC正常性チェックは公開を見合わせている

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月12日 更新
  1. 10万円切りMacが17年ぶりに復活! 実機を試して分かったAppleが仕掛ける「MacBook Neo」の実力 (2026年03月10日)
  2. 「MacBook Neo」を試して分かった10万円切りの衝撃! ただの“安いMac”ではなく絶妙な引き算で生まれた1台 (2026年03月10日)
  3. 新型「MacBook Air」はM5搭載で何が変わった? 同じM5の「14インチMacBook Pro」と比べて分かったこと (2026年03月10日)
  4. リュック1つで展示会セミナーの音響セット構築レポ 現場で得た“2.4GHz帯混信地獄”を生き抜く教訓 (2026年03月11日)
  5. セールで買った日本HPの約990gノートPC「Pavilion Aero 13-bg」が想像以上に良かったので紹介したい (2026年03月11日)
  6. 最新Core Ultra X7 358Hの破壊力! 16型OLED搭載で内蔵GPUがディスクリート超え!? Copilot+ PC「Acer Swift 16 AI」レビュー (2026年03月10日)
  7. 「iPhone 17e」実機レビュー! 9万9800円で256GB&MagSafe対応 ベーシックモデルの魅力と割り切り (2026年03月09日)
  8. 「GeForce NOW」がサービスをアップデート Apple Vision ProやMeta Questで最大90fpsのゲーミングが可能に (2026年03月11日)
  9. 出張や通勤で荷物が増えても安心な「ミレー ビジネスリュック EXP NX 20+」が27%オフの1万3865円に (2026年03月10日)
  10. 自作PCを売却して「Mac Studio」へ ローカルLLMサーバ移行で得られた驚きの“ワッパ”と安心感 (2026年03月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年