先週の冷却パーツ売り場で一際目立っていたのは、NZXTの簡易水冷キット「Kraken」の新製品だ。合計10モデルが一斉に棚を埋める光景を複数のショップで見かけた。
新モデルは3シリーズに分かれる。最も多い6モデルが追加されたのは、CPUヘッドに2.36型の円形液晶ディスプレイを搭載し、ラジエーターファンにARGBタイプを採用した「Kraken Z-3 RGB」シリーズだ。ラジエーターが360mm長の「Z73 RGB」と280mm長の「Z63 RGB」、240mm長の「Z53 RGB」があり、それぞれのブラックとホワイトモデルがある。カラーごとの価格差はなく、価格は順に4万5000円前後と4万円強、3万6000円前後(税込み、以下同様)となる。
CPUブロックにロゴをあしらってARGBの装飾を備えた「Kraken X-3 RGB」シリーズは、2021年3月に先行して登場したブラックモデルに、ホワイトモデル3種が加わった形だ。ラジエーター長別のラインアップはZ-3 RGBと同様で、「X73 RGB」は3万円前後、「X63 RGB」は2万4000円前後、「X53 RGB」は2万2000円弱となる。
残る1種は、120mmのラジエーターを採用したシングルファンタイプの「Kraken 120」だ。光らないファンを採用したブラックモデルで、価格は1万2000円弱となる。
ドスパラ秋葉原本店は「やはりホワイトモデルが目立ちますね。これで同社のホワイトケースでもトータルカラーをそろえてPCを組めます。最近は白を基調に自作する人が増えていますし、ZにしろXにしろ待っていた人は多いのではないでしょうか」と話していた。
同社は、ARGBの汎用(はんよう)ファン「AER RGB 2」でも白モデルを投入しており、冷却回りを同一ブランドの白で統一することも可能になっている。140mmタイプは4000円弱で、120mmタイプは3800円弱となる。
また、コントローラーと140mm×2基、もしくは120mm×3基のパッケージも同時に売り出している。こちらはブラックとホワイトタイプがあり、価格は順に9000円強と1万2000円弱となる。
TSUKUMO eX.は「ゲーミング系のシリーズでもホワイトをそろえるのが当たり前になってきていますね。ブラックとホワイトで、ホワイトの方が売れるシリーズもザラにありますし、時代は白といってもいいのかも」という。
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