9月中旬から、にわかにM.2 NVMe SSDの売れ行きが加速している。複数のショップで人気を引っ張っているのは、ウェスタンデジタルのPCIe 4.0対応モデル「WD BLACK SN850」シリーズのヒートシンク付きモデルだ。特に1TBと2TBモデルが売り切れとなっているショップがちらほらと出てきている。
理由は明白で、「PlayStation 5」(PS5)がシステムソフトウェアのアップデートにより、M.2 NVMe SSDの増設に公式対応できるようになったためだ。ドスパラ秋葉原本店は「ヒートシンクをつけていて連続リードは毎秒5500MB以上を推奨するなど、要件がなかなかシビアですが、それを余裕で満たしているSSDということで以前から注目を集めていたところがあります。そこに火がついて一気に注目度が高まった感じですね」と語る。
要件に入る容量は250GB〜4TBだが、売れ筋は1TB〜2TBだという。TSUKUMO eX.は「500GB以下だとシーケンシャルリードは要件を満たせても、ライト側が遅くなりがちですからね。ライト側もシリーズ内で最速値が出せて、かつ最近のM.2 SSDとしても売れ筋の容量帯が注目されているのかなと思います」と話していた。
実際、PS5を抜きにしても「ブート用ストレージのメインストリームはM.2 NVMe SSDの1TB」(同店)という声はしばしば耳にする。速度面と容量面に加え、PCIe 4.0でも2万円以下で選べるモデルが増えたことで伸びているそうだ。
そうした中で、CrucialのPCIe 4.0モデル「P5 Plus」シリーズも500GBと2TBモデルが登場している。価格は1万4000円強と4万8000円強(税込み、以下同)だ。先行して9月半ばに登場した1TBモデルとともに、複数のショップでヒットを期待されていた。
続いては、マザーボードの新顔を見ていく。
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