「今、ゲーミングPCを組むなら15万円」――1年前から変わった常識古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)

» 2021年09月06日 17時15分 公開
[古田雄介ITmedia]

 夏休みはPCパーツの一式買い需要が増える。ただ、2021年の8月は「思っていた予算でゲーミングPCが組めずに涙をのんだ学生さんがいました」という話をちらほら聞いた。

原因は9割方グラフィックスカード――夏休みに涙をのんだ学生さんも

 2021年に入ってPCパーツ、特にグラフィックスカードの値上がりが続いており、ゲーミングPCを組むトータルコストが上昇していることが背景にある。あるショップは「1年前は『予算10万円でゲーミング!』と売り出していたんですが、今はほぼ不可能なお題になってしまいましたね」と嘆く。

 振り返れば、2020年6月には特別定額給付金(10万円)を元手に自作マシンを組むブームが起きていた。あれから、ゲーミングPCの最低ラインによく挙げられるGeForce GTX 1650搭載カードは2万円前後から3万円前後に上がり、GTX 1660は4万円前後〜、GTX 1660 TiやGTX 1660 SUPERは5〜6万円台が相場になるなど、軒並み上昇している(税込み、以下同)。

TSUKUMO eX. TSUKUMO eX.に並ぶGTX 1660 SUPER搭載グラフィックスカード。5万円を切るモデルも見られるようになってきた

 多くのショップが掲げる、ゲーミングPCを組む予算の最低ラインは15万円だ(PC本体のみ)。パソコンSHOPアークは「フルHD画質でそれなりの快適さを求めると、無理のない選択肢が維持できるのはだいたいそれくらいになります」という。ドスパラ秋葉原本店も同様の意見で、「一過性の値上がりならもう少し待つ手も有効ですが、現在の値上がりは慢性的ですからね……」と付け加えていた。

 パソコン工房 秋葉原BUYMORE店が店内に掲げている低予算ゲーミングPCのパーツ構成でも、13万円台前半が“底”になる。同店は「人気タイトルがそこそこ快適に動くGTX 1660 TiとRyzen 5やCore i5、M.2 NVMe SSDを組み合わせると、この辺りが限界になりますね。GPUのグレードを落とせばもう少し予算を落とせるかもしれませんが、それでも10万円は難しい。それでいて、『本当にゲーミングPCとして推せるのか?』という領域に入ってしまいます」と解説する。

パソコン工房 秋葉原BUYMORE店のパーツ構成モデル
Intel系の13万円台3Dゲーム構成
AMD系の13万円台3Dゲーム構成

 1年前に比べると厳しい状況と言わざるを得ない。ただ、半年前に比べると上向いているもの確かだ。別のショップは「今年の2〜3月頃はグラフィックスカード自体がなかったですからね。今は型番にこだわらなければ、モノ自体はあります。先日、大学に入ってからずっと組める機会を待っていたというお客さんも満足いく構成で一式買われましたし。まあ、多少はマシになってきているかなと前向きに捉えています」と笑顔で話していた。

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