Radeon RX 6600 XT搭載グラフィックスカードの枯渇具合は、先週に増して深刻になっている。今週は、MSIから2連ファンを搭載する「Radeon RX 6600 XT MECH 2X 8G OC」(5万9000円前後/税込み、以下同)が登場したが、金曜日時点で在庫を見かけることはなかった。他社のRX 6600 XTカードを総合しても、ごく一部の在庫を見かける程度だ。
枯渇の主要因はマイニング目的での需要といわれているが、事情はこれまでと多少異なるようだ。あるショップは「RX 6600 XTは電力効率が高いですが、1枚で掘れる量はそこそこ。なのでこれまで以上に大量の枚数をそろえる必要があります。GeForce RTX 3000シリーズ以上に、それなりのスペースや資金を持った人たちの組織買いが目立っていますね」と語る。
別のショップも「GeForceはほとんどがLHR版に切り替わったので、まれに流通する非LHR版を狙っている人以外は距離を置いている感じがあります。かといって他のRadeonはマイニング的にコスパがあまりよくなくて、RX 6600 XTだけが狙い撃ちされている構図になっていますね」という。
購入制限をかけ続けているショップは、ドスパラ秋葉原本店など一部に限られるようになっているが、マイニング需要自体は消えていないというのも秋葉原のPCパーツショップの共通見解だ。
「ビットコインもまた上昇していますし、年末にかけてはだいたい上昇するというパターンもできています。夏の終わりの今は年末の仕込みの意味合いもあるんでしょうね」(某ショップ)という話も耳にした。
続いて、グラフィックスカードの新モデルをチェックする。
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