先週の金曜日(6日)夜、AMDの最新APU「Ryzen 5000G」シリーズの販売が解禁となった。「Ryzen 7 5700G」と「Ryzen 5 5600G」があり、価格は順に5万2000円前後と3万7000円前後となる(税込み、以下同)。2020年8月に登場した前世代(Ryzen PRO 4000シリーズ)とは異なり、どちらもCPUクーラーが付属するリテールパッケージとなる。
2020年11月に登場した「Ryzen 5000」シリーズと同じZen 3世代のAPUで、GPUのRadeon Graphicsを内蔵している。5700Gは8コア16スレッドで、コアクロックはベース3.8GHz/ブースト最大4.6GHzだ。5600Gは6コア12スレッドで、ベース3.9GHz/ブースト最大4.4GHzとなる。TDPはいずれも65Wだ。
入荷数は「多くはない」と話すショップが多く、どちらも予約時点で好評なことから、3連休中の売り切れや再入荷までのブランクを気にする声をよく聞いた。TSUKUMO eX.は「Ryzen 3000Gシリーズや、それ以前のAPUから買い換える人が多そうですね」と話す。
また、ライバルとなる第11世代Core i5が枯渇しているため、Intel環境からの乗り換えが起きるとの予想も耳にした。ただ、「全体の予算を抑えてそこそこのマシンを組みたい人には、2万円以下で買える第10世代のCore i5-10400が定番人気となっています。価格的にもここはかち合わないでしょうね」(TSUKUMO eX.)という。
導入にあたっては、組み合わせるマザーボードに注意を払いたい。チップセットはAMD 400/500シリーズなら対応可能だが、UEFI(BIOS)アップデートが必須だ。パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「CPUの載せ替えだったり、まだアップデートしていないマザーとセットで買われたりする方は、自ら設定する必要があります」と忠告する。加えて、従来のRyzen 5000シリーズと異なり、PCIe 3.0対応となる点も念頭に置きたい。
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