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海洋プラスチックを20%配合 「Microsoft Ocean Plastic Mouse」クイックレビュー(2/2 ページ)

» 2021年11月05日 12時45分 公開
[井上翔ITmedia]
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乾電池は本体に組み込み済み

 ここでふと気が付く。付属品に乾電池があったはずなのに見当たらないのだ。パッケージにも乾電池を入れられるようなスペースはない。

 「おかしいなぁ」と思ってふとマウスの裏面を見ると、ボタン電池を組み込んだ機器でよく見かける絶縁用のフィルムが目に入った。何ということはない。乾電池は既に組み込まれていたのだ。

 乾電池を最初から製品に入れておくことは議論が分かれそうだが、パッケージの容積を節約できるという大きなメリットがある。これはこれで良いことだと思う。

電池はここ 単3型乾電池はあらかじめマウス本体に組み込まれている。矢印で示した絶縁用のフィルムを引っ張って取り除くと電源が入る
電池 付属する単3形乾電池は、特に外資系メーカー製品でよく見かける米Duracell製のものだ

Windows 10/11環境ならペアリングも簡単

 Ocean Plastic MouseはBluetooth 5.0規格に準拠している。「Bluetooth Low Energy」と呼ばれるBluetooth 4.0以降の規格に対応するWindows 8.1以降のPCで利用できる。記事執筆時点ではMac(macOS)などWindows以外のプラットフォームに対応していない。

 Windows 10/11環境では「クイックペアリング(Swift Pair)」による簡単なペアリングを実現している。手順は以下の通りだ。

  1. Ocean Plastic Mouseをペアリングモードにする
  2. Ocean Plastic MouseをペアリングしたいPCの近くに持って行く
  3. Windowsで通知が出たら「接続」をクリック(タップ)してしばらく待つ

 非常に簡単にペアリングできる。良い時代なったものである。

Swift Pair Ocean Plastic MouseはWindows 10/11のクイックペアリングに対応している。マウスをペアリングモードにしてPCに近づけるだけで簡単に接続できる

マウスそのものは非常にシンプル

 BluetoothマウスとしてのOcean Plastic Mouseは、非常にシンプルなハードウェア構成だ。左右のクリックボタンとクリック可能なマウスホイール以外の「機能ボタン」は一切ない。

 ボディーサイズは約58.2(幅)×100.4(長さ)×38.3(厚さ)mmで、乾電池込みの重量は約84gとなる。小ぶりで軽量なので、ノートPCと一緒に持ち運んで使うのも問題ない。海洋プラスチックをリサイクル利用していることを意識したのか、カラーは「シーシェル(海の貝殻)」となっている。

シンプル Ocean Plastic Mouseは左右のクリックボタンにマウスホイールのみを備えるシンプルさも魅力だ
シンプル 左側面には海洋プラスチックを利用していることを示すマークが入っている
シンプル 右側面はシンプルである
ホイール回り マウスホイールは適度な“重さ”を備え、押し込むとしっかりとしたクリック感を得られるタイプだ。筆者個人としては「これだよこれ」という適度なチューニングとなっている

 Ocean Plastic Mouseは素の状態でも十分快適に使える(筆者個人としては、Microsoftのマウスは素の状態で使ってこそ生きると考えている)。「マウスはカスタマイズして使いたい!」と考える人は、別途「マウスキーボードセンター」をインストールしておくとよい。このアプリでは、マウスの解像度変更(400〜1800dpiの範囲で設定可能)やマウスボタンの機能カスタマイズを行える。特定のアプリでのみボタンの機能を切り替えることも可能だ。

マウスキーボードセンター マウスキーボードセンターを使えば、解像度(移動の捕捉精度)やマウスボタンの機能を設定できる。画像は英語で表示されているが、日本語環境ならしっかり日本語表示になるので安心してほしい

 環境に配慮しつつ、シンプルで使いやすいBluetoothマウスを探しているなら、Ocean Plastic Mouseは良い選択肢の1つとなるのは間違いない。

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