ではイケア・ジャパンのオフィスに話を戻そう。上述したような取り組みを進める一方で、同社のオフィスはどのように変わったのだろうか。
今回のリニューアルにあたり、社内でも同様のアンケートを行ったところ、やはり従業員同士のコミュニケーションを図り、円滑に行えるようにしたいという要望が多かったという。それを受け、社内スペースは以下の7種類に分けて作られた。
オフィスは基本的にはフリーアドレス制だ。Co-workスペースでは好きな場所で仕事をすることができる。こちらのスペースだが、Microsoft Teamsなどのツールを立ち上げて使うことも多いので、2つのディスプレイを配置するようになったとのことで、各所にデュアルディスプレイ環境が整えられている。
イケア・ジャパンのオフィスでユニークだと思ったのが、Focusスペースだ。同社製のパーティションとカーテンで仕切られており、静かに仕事に集中できる。このスペースは自宅にもオフィスにも欲しいと思う人も多いのではないだろうか。音漏れを防ぐ、パーティション「EILIF」を採用し、机は自動昇降するので、立って使うのも自在だ。
オンラインやチームミーティング用のOnlineスペースも、Focusスペースと同様にパーティションで区切られている。オンラインミーティングだと背景を気にしてしまうところだが、パーティションがあるので問題なく行える。
Chatスペースは少人数用だ。ゆったりとしたソファが用意されており、2人程度で打ち合わせるのにはピッタリである。コロナ前はもう少し人が集まるように作られていたのを、ソーシャルディスタンスを取るとともに、2人程度のスペースに変えたという。
一方のCollaborationスペースは大人数用だ。同社で働くのは百数十人いるとのことだが、以前はみんなが集まれるようにしていたところ、こちらもスペースを狭める形になった。
Inspirationスペースは受付の横に設置されており、簡単な打ち合わせならここでも可能だ。
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