モデルチェンジした「Hue ディマースイッチ」は何が変わった? 実際に使い比べて分かったこと山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/3 ページ)

» 2022年02月08日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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ボタンの割り当てがより分かりやすく刷新

 リモコン部の方はどうだろうか。旧製品はリモコン表面のボタンは計4つで、照明オン/プリセット切り替えのボタンに加えて、照明オフのボタン、さらに明るさを調整するための2ボタンを加えて、計4ボタンという構成だった。

 今回の新モデルは、ボタンが3つに削減されているが、これは明るさ調整のボタンが1つのパーツにまとめられたことによるものだ。ボタンの上部を押せば明るく、下部を押せば暗くなるので、パーツとして分割されているか否かの違いだけで、リモコンでできること自体に変化はない。

Philips Hue Hueディマースイッチ 左が旧製品、右が新モデル。一見するとボタンが減っているように見えるが、中央にある明るさ調整ボタンが1パーツになっただけで、押せる部分自体は4カ所と変わっていない
Philips Hue Hueディマースイッチ 新モデル(右)はボタンが側面まで回り込んでいるなど、設計が従来から一新されている

 つまり機能は全く同じ──と言いたいところなのだが、実は今回の新モデル、1つ大きな違いがある。それはボタンの機能の割り当てだ。旧製品は前述のように、照明オン/プリセット切り替えが1ボタン、これとは別に照明オフのボタンがあったのが、新モデルで照明オン/照明オフが1つのボタンにまとまり、プリセット切り替えが単独のボタンとして切り離された。

Philips Hue Hueディマースイッチ 旧製品のボタン割り当て。照明のオンとプリセット切り替えを1つのボタンで行い、照明オフは別のボタンで行う
Philips Hue Hueディマースイッチ 新モデルのボタン割り当て。1つのボタンを繰り返し押すことで照明をオン/オフできる

 照明のプリセットを切り替える機能はHueならではのユニークさはあるものの、普段使いにおいて、それほど活用していた人は多くなかったはずだ。そもそもこのディマースイッチを使うユーザーには、タッチ操作や音声での操作が苦手ゆえに購入した人も多かったと思われ、うっかり2度押しするとプリセットが切り替わる旧製品の割り当ては、操作を戸惑わせる面もあったはずだ。

 その点、新モデルの割り当てならば、先端のボタンさえ繰り返し押せば、照明のオンとオフを切り替えられるので、従来に比べてハードルがぐっと低くなった。3つのボタンのうち後ろ2つは無視し、先端のボタンだけを使えばよいからだ。家電製品のリモコンにかなり近い使い勝手になったと言える。

 それでいてプリセット切り替えの機能も削減されたわけではなく、独立したボタンで行えるので、できること自体は変わっていない。プリセットを時間帯ごとに自動的に切り替える機能も引き続き搭載されており、この機能を活用していた人にも違和感なく利用できる。どちらのニーズも満たすという意味で、非常によい改良だと感じる。

Philips Hue Hueディマースイッチ プリセットの切り替えは、時間ベースの照明およびシーンサイクルのどちらにも対応できる(左)。時間ベースでの割り当て(中央)、サイクルでの割り当て(右)も行える

 もう1つ細かいところでは、電池の種類が変更になっている。旧製品はCR2450というあまり見かけない種類だったのが、新モデルではCR2032に変更になった。

 CR2032といえば、通称ゴプラこと「Pokemon GO Plus」でも採用されており、国内の薄型ボタン電池ではかなりメジャーな種類だけに、常に買い置きしている人もいるはずだ。入手性も高いので、ユーザーにとってはありがたい。

Philips Hue Hueディマースイッチ 新モデルは電池の種類も変更された

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