MSIが第12世代Coreプロセッサ搭載のビジネス＆ライトクリエイター向けノートPCを発表：Intel Evo対応モデルが続々

[ITmedia]

　MSIは3月24日（現地時間）、オンライン発表会「MSIology: Determined to Succeed 2022」を開催し、ビジネス＆ライトクリエイター向けノートPCの投入を明らかにした。いずれもIntelの第12世代Coreプロセッサ（開発コード名：Alder Lake）を採用した、「Summit」「Prestige」「Modern」の各シリーズ新モデルとなる。

　なお、現時点で一部のモデルを除き日本での展開は未定だが、以下では発表会に登場した新モデルを紹介する。

発表会で紹介されたビジネス＆ライトクリエイター向けノートPC

新モデルでは、ノートPC周囲の音の大きさを検知し、AIシステムが冷却ファンの音量を調整して周囲の騒音より低くする「Ambient Silent AI」機能により、ファンの騒音に気にすることなく高いパフォーマンスを得られるという

Summit E14 Flip Evo／E13 Flip Evo／E16 Flip Evo／E16 Flip

　2021年に16型の液晶ディスプレイを搭載した2in1PCのフラッグシップモデル「Summit E16 Flip」と、13型モデル「Summit E13 Flip」に続き、14型の液晶ディスプレイの「Summit E14 Flip Evo A12」シリーズと「Summit E14 Evo」、「Summit E13 Flip Evo」「Summit E16 Flip」「Summit E16 Flip Evo」が登場する。いずれも第12世代Coreプロセッサを採用し、IntelのEvoプラットフォームに準拠しているモデルが多いのが特徴だ。

2in1PCの「Summit」シリーズ。ボディーカラーはインクブラックで、一部モデルは日本で先行投入されている

Summitシリーズの特徴

　Summit E14 Flip Evo A12 Evoシリーズは、日本でも既にリリースされているが、採用されるCPUは6基のPコアと8基のEコア（14コア20スレッド）を備えたCore 7-1280Pで、GPUはIntel Iris Xe Graphicsとなる。14型液晶ディスプレイは光沢仕様で、アスペクト比16：10となる2880×1800ピクセルを採用する。タッチ操作に加え、付属のMSI Penを使うことでペン入力も可能だ。

Intelの第12世代Core i7-1280Pの採用により、従来モデルに比べて性能が大きく向上しているとアピールする

　搭載メモリはLPDDR5（オンボード実装）で32GB／16GB、ストレージは容量1TB／512GBのM.2 NVMe SSDとなる。Wi-Fi 6対応の無線LANとBluetooth 5.2をサポートし、OSはWindows 11 Proを採用する。

　セキュリティ面も配慮され、指紋認証や顔認証対応のカメラも内蔵し、トラッキング機能もサポートしており、背後からののぞき見や利用ユーザーが席を離れると、画面が自動的にぼやけてプライバシーを保護してくれる。また、Tileテクノロジーを本体に内蔵しており、万が一PCを紛失した際も、最後にインターネット接続された場所を追跡できる。

　バッテリー駆動時間は約12時間（JEITAバッテリー動作時間測定法Ver.2.0）で、ボディーサイズは約314（幅）×227.5（奥行き）×17.9（厚さ）mm、重量は約1.6Kgだ。

　Summit E14 Evoは、14型で1920×1200ピクセルの液晶ディスプレイを搭載（タッチ操作非対応）、第12世代CoreプロセッサとIntel Iris Xe GraphicsのGPUを利用する。メモリはオンボード16GB（8GB×2／LPDDR5）、ストレージはPCIe 4.0対応のM.2 SSDとなる。

　ボディーサイズは、約319（幅）×219（奥行き）×15.9（厚さ）mm、重量は約1.29kgだ。

Summit E14 Evo／Summit E14 Flip Evoシリーズの特徴

　一方のSummit E16 Flipは、第12世代Core i7プロセッサとGeForce RTX 3050／3050 Ti Laptop GPU（グラフィックスメモリは4GB）に強化され、OSもWindows 11 Proになる。16型のタッチ操作に対応した液晶ディスプレイは2560×1600ピクセル表示で、165HzのリフレッシュレートやMSI Penに対応する。

　Summit E16 Flip Evoは第12世代Core i7プロセッサとIntel Iris Xe GraphicsのGPUを採用し、16型液晶ディスプレイの画面解像度は1920×1200ピクセルとなる。

　ボディーサイズは、どちらも約358（幅）×258.55（奥行き）×16.85（厚さ）mm、重量は約1.9kgだ。

Summit E16 Flipの特徴

　Summit E13 Flip Evoは、第12世代Core i7プロセッサとIntel Iris Xe GraphicsのGPU、オンボードで16GB（8GB×2／LPDDR5）のメモリを備える。タッチ操作に対応した13.4型の液晶ディスプレイは、1920×1200ピクセル表示をサポートし120HzのリフレッシュレートとMSI Penでの操作に対応する。

　ボディーサイズは、約300.2（幅）×222.25（奥行き）×14.9（厚さ）mm、重量は約1.35kgだ。

Modern 14／15

　より若いビジネスパーソンやクリエイターをターゲットにしたModernシリーズは、ボディーデザインやボディーカラー（クラシックブラック／アーバンシルバー）を改めた。CPUも第12世代Core i7に、GPUはIntel Iris Xe Graphicsとなる。メモリはオンボードで16GB（8GB×2／DDR4-3200）、ストレージはPCIe Gen 3 x4対応のSSDとなる。

新ボディーカラーを採用した新Modernシリーズ

　基本スペックの強化に加え、トラックパッドは従来モデルから31％大型化して扱いやすくなる一方で、Modern 15のボディーサイズは、約359（幅）×231（奥行き）×19.9（厚さ）mm、重量が約1.7kg、Modern 14は約319（幅）×223（奥行き）×19.35（厚さ）mm、重量が約1.4kgと、いずれも従来モデルから若干のサイズアップと重量増になっている。

Modernシリーズのインタフェース

新Modernシリーズの特徴

Prestige 14/14 Evo/15

　シンプルでエレガントなデザインを採用した「Prestige」シリーズは、「Prestige 15」「Prestige 14」「Prestige 14 Evo」が用意される。

　Prestige 15はCPUが第12世代Coreプロセッサとなり、NVIDIAのGeForce RTX 3050／3050 Ti、GeForce GTX 1650（いずれもグラフィックスメモリは4GB）のGPUを搭載する。15.6型の液晶ディスプレイは、従来通り4K（3840×2160ピクセル）とフルHD（1920×1080ピクセル）が用意される。

　ボディーサイズは、約356.8（幅）×233.7（奥行き）×18.9（厚さ）mm、重量は約1.69kgだ。

新Prestigeシリーズ

それぞれのモデルで異なるカラーが用意される

　Prestige 14は、第12世代Core i7とGeForce RTX 3050／GeForce GTX 1650（いずれもグラフィックスメモリは4GB）のGPU、オンボードで16GBのメモリ（LPDDR4X）を採用する。

　14型液晶ディスプレイは1920×1080ピクセル表示に対応し、ボディーサイズは、約319（幅）×219（奥行き）×15.9（厚さ）mm、重量は約1.29kgだ。

　Prestige 14 Evoは、第12世代Core i7とIntel Iris Xe GraphicsのGPU、オンボードで16GBのメモリ（8GB×2／LPDDR4X）を搭載する。

　14型液晶ディスプレイは1920×1080ピクセル表示に対応し、輝度が300ニトとなる。ボディーサイズや重量はPrestige 14と共通だ。

新Prestigeシリーズの特徴