既報の通り、エムエスアイコンピュータージャパンは4月8日から順次、ビジネス向けの13.4型ノートPC「Summit E13 Flip Evo」を発売する。予想実売価格(税込み)は17万円前後〜22万円前後となっている。
同社の親会社である台湾MSIは4月1日(日本時間)、Summit E13 Flip Evoを含むSummitシリーズの新製品を紹介する動画「MSIology: Determined to Succeed 2021」を公開した。日本語に訳せば「MSIの哲学:成功への決意2021」といったところだろうか。
この記事では、動画をもとにSummitシリーズの新モデルの特徴を紹介する。なお、一部の製品や構成は、日本での展開が未定となっている。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、仕事と私生活の両面に変化した。「より多くの時間を、愛するものと過ごすことができる」ようになった世の中において、MSIは「共に過ごす家族」と「最良のノートPC」が重要だと考えている。
自宅などでテレワークをする前提に立つと、ノートPCは公私共に活用される。そこで必要なのが「薄型かつ軽量で、高いパフォーマンス、高い信頼性とユニークなデザイン」を持つノートPCであり、Summitシリーズはこれら“全て”の要素を満たしているという。
Summitシリーズには利便性を高める周辺機器が用意されている。
デジタイザーペン「MSI Pen」は、Summit E13 Flip Evo/E16 Flipで利用できる。Summit E13 Flip Evoの日本向けモデルには1本付属する他、Web直販サイトで単品販売も行う。
ペンのプロトコルは「Microsoft MPP 2.0」で、筆圧は最大4096段階まで検出する。バッテリーも内蔵されており、最長65時間利用できる。バッテリーの充電はUSB Type-C端子で行う。Summit E13 Flip Evo/E16 Flipの本体には磁石でくっつくようになっており、持ち運びしやすいことも魅力だ。
日本での展開は未定だが、第2世代の「MSI Docking Station」も用意される。このドッキングステーションはUSB 3.1 Type-C接続で、USB Power Delivery(USB PD)による電源供給(最大90W)にも対応する。縦置き、横置きのどちらでも使えるデザインだ。
ポート類は、正面にUSB 3.1 Type-A端子×2、USB 2.0 Type-A端子、USB 3.1 Type-C端子(ダウンストリーム用)、3.5mmイヤフォン/マイクコンボジャックを、背面にDisplayPort 1.4出力、USB 3.1 Type-A端子(DisplayPort出力対応)、HDMI出力端子、有線LAN端子(1000BASE-T)を備えている。
ノートPCのディスプレイのアスペクト比は、多くが「16:9」となっている。この比率は動画コンテンツを楽しむ場合は最適だが、ビジネス利用では「短辺方向の表示領域を広く取りたい」というニーズもある。
MSIは「隠された数学と自然の美しさから学び、(ボディー全体の)黄金比にたどり着」き、Summitシリーズの新モデルではディスプレイのアスペクト比を「16:10」にしたという。縦方向に「1」だけ比率が増えたことで、画面の表示領域は約10%増加し、より効率的に作業ができるようになる。
ボディー自体のアスペクト比も16:10とし「実に素晴らしい製品」に仕上げたという。
コンバーチブルタイプの2in1 PCとしたことやペン操作に対応したことも、ビジネスでの生産性を向上するためだという。ボディーはCNC(機械による削り出し)によって作られたアルミニウム製のユニボディーで、ヒンジも含めて長期に渡って使う場合に重要な丈夫さを向上させているという。
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