ここからは、ベンチマークテストの結果を掲載する。評価機の構成は、CPUがCore i7-1195G7、メモリが16GB、ストレージが256GB(PCI Express 4.0 x4)、グラフィックス機能がCPU内蔵のIntel Iris Xe Graphics、OSがWindows 10 Proという内容だ。
CINEBENCH R23のスコアは、Core i7-1195G7搭載機としてはやや物足りないスコアだが、PCMark 10ではクラス標準のスコアが出ている。一方で高負荷時でも動作音やボディーの発熱は抑えられており、静音性や快適な使用感を重視したチューニングになっているのだろう。
PCMark 10のEssentialsやProductivityのスコアに見るように、ビジネスアプリのレスポンスは極めて優秀であり、映像編集などをゴリゴリとやるような用途でなければ非常に快適に使えると思われる。
ベンチマークテストのスコア欲しさに、性能に寄せたギリギリを狙ったPCも散見されるが、個人的にはこれくらい余裕を持たせたチューニングの方がバランスが良く、実用性に優れると感じる。
バッテリーのテストについては、PCMark 10 Applications Battery Lifeを約128ニトの輝度(自動調光がオフにできなかったため)で実行した。PCMark 10上ではエラーが出てしまい駆動時間が表示されなかったが、バッテリーレポートで確かめたところ、残量100%から8%までで10時間10分動作した。
VersaPro UltraLite タイプVGは、同社直販のNEC得選街でほぼ同等の「VersaPro J UltraLite タイプVG」として販売されており、価格は税込み20万7130円から(原稿執筆時)となっている。使いやすい画面とキーボード、快適なパフォーマンス、サウンド機能など、ハイブリッドワークのトレンドを意識して洗練された仕様と、完成度の高さは文句がない。
さらに、モバイルPCの中でも特別に薄型軽量のボディーという付加価値を備えていることを考えれば納得できる価格だ。軽さを強く求めるハイブリッドワーカーにとっては、最有力の選択肢の1つといってよいだろう。
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