NECのVersaPro UltraLite タイプVGは、同社のビジネスノートPC「VersaPro」シリーズの中でも薄型軽量を追求したモデル2月に発表された最新ラインアップではハイブリッドワーク需要を強く意識し、画面サイズをアップしてボディーを新設計とし、14型でアスペクト比16:10の画面と約822g(最軽量構成時)の超軽量を両立するフラッグシップモバイルとして生まれ変わった。
標準構成2モデルのうち、上位機(VKV50/G-B)の評価機を入手したのでレビューしよう。
基本システムには、開発コード名「Tiger Lake(UP3)」ことモバイル向けの第11世代Coreプロセッサを採用する。上位モデルである評価機は、その中でも上位の性能を持つCore i7-1195G7を搭載している。既に第12世代Coreプロセッサ(Alder Lake-P/U)も発表はされているが、開発に必要な期間、供給の安定性などを考慮すれば理解できる選択だ。
メモリは16GBのLPDDR4Xで、下位モデルは8GBの選択肢も用意されているが、購入後の増設などは行えない。ストレージにはPCI Express SSDを採用しており、128GB、暗号化機能付きの256GB/512GBといった選択肢がある。
放熱機構は、底部から吸気して、ヒンジ部の排気口で排気するスタイルだ。液晶ディスプレイを開くと、ボディー奥側がリフトアップして吸気のエアフロースペースを広く確保し、効率化する工夫がされている。
シャープなイメージのボディーは、軽さと薄さが際立つ。アンダー1kgのPCに慣れていない人ならば、見た目とのギャップでフワッと浮き上がるような感覚を覚えるだろう。
それでいて、手に取るとカッチリとしたソリッドな感触がある。薄型ゆえの不安は全く感じない。ボディー素材は天板と底面がカーボン、キーボードベゼル/パームレストには、マグネシウムアルミニウム合金が採用されている。
開発段階で面加圧や天板ひねりなど厳しい試験をクリアしているのに加え、コネクターやゴム足の耐久性などにも配慮した設計となっており、安心して持ち運ぶことができる。
ボディーサイズは、約313(幅)×218(奥行き)×17.5(厚さ)mm、重量は最軽量時で約822g(LLバッテリー搭載時は約875g)だ。LLバッテリーを備えた評価機は、実測で928gあったが、これは5G対応のWWAN(ワイヤレスWAN)機能と指紋センサー、そして暗号化したSSDを搭載したためで、これらの公称値は約939gであることを考えると、やや軽い。
また、公称のバッテリー駆動時間(JEITAバッテリー動作時間測定法Ver.2.0)は、標準のLバッテリーで約15時間、LLバッテリー搭載時で約24時間となっている。
ACアダプターは、USB Power Delivery(USB PD)対応の65W仕様だ。本体左側面に2基のUSB Type-Cがあり、どちらも充電端子として利用可能だ。なお、別売オプションの小型軽量ACアダプター(USB Type-C/急速充電対応)利用時は、1時間で80%の急速充電にも対応する。
次に、液晶ディスプレイ回りやインタフェースをチェックする。
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