他のパーツでも値上がり傾向が見られる。しかし、値上がりが目立つジャンルはショップによってバラバラだ。
ストレージを見ても、「HDDは複数のメーカーの仕入れ値がグンと上がりました。SSDはまだ踏ん張っていますね」(TSUKUMO eX.)という声がある一方で、「目立つのはNVMe SSDです。一部メーカーの1〜2TBモデルは、従来の水準から明らかにはみ出した価格になっています」(パソコン工房 秋葉原BUYMORE店)という声もある。
仕入れ先の代理店のスタンスによって値上がりポイントが違って見えるのは、複数箇所にひび割れが生じたダムのような状況かもしれない。プロセスが多少異なっても、決壊してしまった先は同じだ。
CPUも、売れ筋となっている第12世代Core iシリーズの値上がりが始まっている。TSUKUMO eX.は「エントリーからハイエンドクラスまで軒並み上昇していますね。一気にというわけではなくじわじわですが、しばらく続きそうです」という。
その中で、最上位のCore i9-12900KSだけは値下がりが見られ、キャンペーンの適用などで税込み10万円を切るショップが複数あった。某ショップは「目立つところは頑張って値下げして、全体的な上昇感を抑えたいのかも」と想像していた。
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