既報の通り、大型連休中は全体的に値下がり傾向のGeForce RTX 3000ファミリー搭載グラフィックスカードが好調に売れた。ただ、単品での購入よりもPC一式買いが目立ったという話を多くのショップで聞いた。
ドスパラ秋葉原本店は「水冷キットの棚はスカスカになりましたね。電源ユニットもハイエンド構成で、主流の850Wタイプが飛ぶように売れています。通常のゴールデンウィークが3年ぶりだということもあって、満を持して来店された方が多かったのかなと思います」と話す。
TSUKUMO eX.も「ハイエンド系のグラフィックスカードが安くなったのが大きいですね。他のパーツが多少値上がりしても、トータルで考えれば十分吸収できるくらいですから。これまで長く続いた値上がり傾向と、品薄傾向の反動もあるでしょうね」と同調する。
一方で、CPUは3万円弱のモデルが圧倒的にヒットしている。多くのショップが連休中に特に売れたモデルとして挙げるのは、「Core i5-12400」(2万7000円強/税込み、以下同様)だ。その対抗として、複数のショップで2万9000円前後まで値下がりした「Ryzen 5 5600X」の名もよく聞いた。IntelとAMD全体の売れ行きについては「7:3から8:2でIntel優勢」とのコメントが多数だった。
一方で、この傾向に焦りの色が見えるとの声もある。某ショップは「輸入モノのPCパーツが値上がりしやすい円安傾向ということもありますが、ここ数年はPCパーツ全体で水モノ感が増しているんですよね。価格が全然安定しない。だから、ちょっとでも買い時になったらワッと売れるけれど、裏を返せばブームが長続きしないという側面があります。少し前より市場動向を気にして買い物をする人が増えましたよね。それはもう仕方のないことで」と話していた。
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