REALFORCE R3についての詳細は日本語版R3のレビュー記事を参照してもらいたいが、ざっくりとまとめると以下の通りだ。
ハイブリッド接続モデルはBluetooth/USB両方に対応する。Bluetoothは同時4台までペアリング可能で、Fnキー+1〜4キーでBluetooth、Fnキー+5でUSB接続に切り替える。USBケーブルは本体から取り外しでき、USBから給電されない場合は単3形乾電池×2本でも動作する。
無償でダウンロード可能なREALFORCEソフトウェアにより、全てのキーを入れ替えることができる。CtrlやShiftキーのような修飾キー、ミュートや再生などのマルチメディアキー、Bluetooth/USB切り替えなどの機能キーまで変更可能だ。ただし、複数キーの同時押しなどマクロ機能はない。
なお、ハードウェアキーボードレイアウトが英語でも、言語が日本語になっていると日本語配列のキーマップが表示されてしまう。キーマップ入れ替えを行うときには、一時的に入力方式を英語に変更する必要がある。
R2から、キーオンとなる押し下げ位置を調整するAPC(アクシュエーションポイントチェンジャー)が搭載されているが、R3では1.5mm/2.2mm/3.0mmに加え、新たに0.8mmに対応した。より浅く軽いタイピングが可能になった。
筆者にとっては、特に「USB+Bluetooth×4の最大5台接続」が大きかった。仕事用PCと原稿執筆用PCでは2台の行き来があまりないので、キーボードをUSB切替器を使って切り替えているが、検証用のサブPCやAndroid端末は原稿執筆用PCと同時に使うことが多く、もう1台キーボードを手元に置いて使うことが多い。R3なら原稿執筆用PCとUSB接続した上で、必要に応じて検証機にBluetooth接続ができる。
また、REALFORCEは荷重がなだらかに変化するソフトタクタイルであり、キースペーサーを入れてもフィーリングへの影響が少ない。APCで浅く設定した上でキースペーサーを入れれば、指の負担が少なく、疲れにくくて静かなタイピングが可能になる。
英語版R3のラインアップから標準タイプが外されているところからも分かる通り、キーボードの静音性のニーズは以前よりも強くなっている。ビデオ会議のアプリによってはマイクが拾ったノイズを低減してくれるものもあるが、自分自身の耳に直接入ってくる音はどうしようもない。自分自身のタイプ音がうるさくて発言を聞き逃すことがないよう、在宅ワークでも静音タイプを求める人は多いのではないだろうか。
そんなわけで、R3はかなり魅力的なキーボードだったのだが、英語配列に慣れた身としては日本語配列への“宗旨替え”はかなりの労力が必要となる。
しかし、R3で英語配列が廃止されたらきっと、今後のモデルでも英語配列の発売は望めない。むしろ、今のうちに日本語配列に慣れてR4、R5に備えた方がよいのではないか――そんなふうに考えていた時期が筆者にもあった。
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