NVIDIAは5月24日(台湾時間)、組み込み機器向けAI(人工知能)モジュール「Jetson Orin」の量産版を7月から順次出荷することを発表した。量産版モジュールを搭載する生産システムの第1弾は、世界中の30以上の技術パートナーからリリースされる予定だ。
Jetson Orinは、2021年11月に発表された組み込み機器向けのSOM(System-on-Module)で、組み込み向けながらも最新のAmpereアーキテクチャに基づくGPUコアを搭載していることが特徴だ。
CPUはArmの「Cortex-A78AE v8.2」を搭載しており、モデルによって6コア、8コア、12コアを備えている。シリーズの最上位モデルである「Jetson AGX Orin」(64GBモデル)のINT8演算能力は1秒間に最大275兆回(275TOPS)となっている。NVIDIAによると、先代の最上位モデルと比較してAIの処理能力は8倍以上になったとしている。
Jetson Orinシリーズには、AGXフォームファクターで先代の「NVIDIA AGX Xavier」との互換性を持つ「Jetson AGX Orin」と、SO-DIMMコネクタベースのコンパクトモデルで先代の「Jetson Xavier NX」との互換性を備える「Jetson ORIN NX」の大きく2種類が展開される。ラインアップと想定販売価格は以下の通りだ。
【Jetson AGX Orin】
【Jetson ORIN NX】
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