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NVIDIAが組み込み機器用AIモジュール「Jetson Orin」の量産版を7月から順次出荷開始COMPUTEX TAIPEI 2022

» 2022年05月24日 13時00分 公開
[山本竜也ITmedia]

 NVIDIAは5月24日(台湾時間)、組み込み機器向けAI(人工知能)モジュール「Jetson Orin」の量産版を7月から順次出荷することを発表した。量産版モジュールを搭載する生産システムの第1弾は、世界中の30以上の技術パートナーからリリースされる予定だ。

Jetson Orin Jetson Orinのラインアップ。左から開発者キット(2022年3月から提供中)、Jetson AGX Orin、Jetson Orin NX

Jetson Orinの概要

 Jetson Orinは、2021年11月に発表された組み込み機器向けのSOM(System-on-Module)で、組み込み向けながらも最新のAmpereアーキテクチャに基づくGPUコアを搭載していることが特徴だ。

 CPUはArmの「Cortex-A78AE v8.2」を搭載しており、モデルによって6コア、8コア、12コアを備えている。シリーズの最上位モデルである「Jetson AGX Orin」(64GBモデル)のINT8演算能力は1秒間に最大275兆回(275TOPS)となっている。NVIDIAによると、先代の最上位モデルと比較してAIの処理能力は8倍以上になったとしている。

量産版モジュールのラインアップ

 Jetson Orinシリーズには、AGXフォームファクターで先代の「NVIDIA AGX Xavier」との互換性を持つ「Jetson AGX Orin」と、SO-DIMMコネクタベースのコンパクトモデルで先代の「Jetson Xavier NX」との互換性を備える「Jetson ORIN NX」の大きく2種類が展開される。ラインアップと想定販売価格は以下の通りだ。

【Jetson AGX Orin】

  • 32GBモデル:想定価格899ドル(約11万5000円)、7月出荷開始予定
    • CPU:8コア
    • GPU:CUDAコア1792基+Tensorコア56基
    • メインメモリ:32GB(LPDDR5)
    • AI演算能力(INT8):200TOPS
  • 64GBモデル:想定価格1599ドル(約20万4000円)、10月出荷開始予定
    • CPU:12コア
    • GPU:CUDAコア2048基+Tensorコア64基
    • メインメモリ:64GB(LPDDR5)
    • AI演算能力(INT8):275TOPS

【Jetson ORIN NX】

  • 8GBモデル:想定価格399ドル(約5万1000円)、12月出荷開始予定
    • CPU:6コア
    • GPU:CUDAコア1024基+Tensorコア32基
    • メインメモリ:8GB(LPDDR5)
    • AI演算能力(INT8):70TOPS
  • 16GBモデル:想定価格599ドル(約7万6000円)、9月出荷開始予定
    • CPU:8コア
    • GPU:CUDAコア2048基+Tensorコア64基
    • メインメモリ:16GB(LPDDR5)
    • AI演算能力(INT8):100TOPS
さまざまな機器で Jetson Orinシリーズは、さまざまな機器で使われる予定だ

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