本製品はキャプチャーボードではあるが、ビジネスの利用はどうなのだろうか。
試しに、ビデオ会議やオンライン授業でどれだけ使えるのを確かめるために、デジタル一眼レフカメラのキヤノン「EOS 7D」を接続してみた。
mini HDMI→HDMIケーブル経由で本製品と接続することで、カメラ側のディスプレイに映る映像の配信が可能になる。
実際に使ってみると、PC内蔵のWebカメラとは段違いで、画質のよいデジタル一眼レフカメラの映像を使ってビデオ会議やオンライン授業に参加できる。相手が受け取る印象も大きく異なるので、普段のビデオ会議やオンライン授業だけでなく、発表会やプレゼンテーションで登壇する場合、面接や面談を受ける場合などで役立つはずだ。
もちろん、一眼レフカメラだけでなく、ビデオカメラや近年販売されている「Vlogカメラ」などでも同様に活用できるだろう。ZoomやMicrosoft Teamsのビデオ設定で直接本製品を指定したり、カメラの映像をOBS Studioに映して、OBS Studioの仮想カメラ「OBS Virtual Camera」を通してオンライン会議ツールに映像を反映させたりすることもできる。
本製品は、4K60fps/フルHD120fpsでの出力が可能な点で扱いやすく、豊富な発光機能でデバイスがどんな状態にあるかも分かりやすい。ファンレスで底面のアルミニウム部から廃熱するため不快なノイズが気になることもなく、高いレベルで手堅くまとまった製品だと感じた。
逆にシンプルすぎて、プレビュー機能や単体での録画機能がないのは気になるが、ここは人によって判断が分かれるところだろう。
従来モデルのTUF GAMING CAPTURE BOX-CU4K30から多少のスペックダウンは見られるが、現時点では必要十分のスペックを備えており、同社の直販サイト「ASUS Store」での価格は税込み2万5480円とCU4K30登場時よりも安価になっている。
さらに今なら、限定デザインのパッド付きモデル「TUF GAMING CAPTURE BOX-FHD120-PAD」が同2万5980円(数量限定)で用意される他、AIノイズキャンセリングアダプタをプレゼントする「キャプチャボックスレビューキャンペーン」を6月30日まで開催中なので、気になる人はぜひチェックしてほしい。
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