猛暑のアキバ、売れる280mm水冷キット古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)

» 2022年07月02日 07時30分 公開
[古田雄介ITmedia]

 異例の早さで明けた梅雨の影響から、多くのPCパーツショップは一部のデモ機やモニターを消灯するなどの省エネ営業を実施していた。少し暗めの店内で今週から目立って売れているのが冷却パーツだ。

7月1日昼過ぎの秋葉原中央通り 7月1日昼過ぎの秋葉原中央通り。日傘を挿す男女が少なからずいた
TSUKUMO eX.の扉に貼られた「節電対応営業中」のお知らせ TSUKUMO eX.の扉に貼られた「節電対応営業中」のお知らせ

KRAKEN Z63/X63シリーズは複数ショップで品薄気味

 パソコンSHOPアークは「暑さでマシンが不調になったというより、そうしたトラブルを防ぐために冷却を強化したいという人が多い印象です。水冷キットやCPUクーラー、グリスなど、全般的に動きがありますね」という。

 とりわけ人気が高まっているのが、280mmラジエーターを採用した簡易水冷キットだ。NZXTの「KRAKEN Z63 RGB」シリーズ(3万3000円〜3万5000円強/税込み、以下同様))や、「KRAKEN X63 RGB」(2万1000円前後)は週末までに一部が売り切れとなったショップがいくつかある。

 この傾向についてTSUKUMO eX.は「360mmラジエーターはケースに組み込めないという人に選ばれやすいのと、水冷キットの中でも選択肢が薄いサイズなので、特定のモデルに人気が集中しやすいところもあると思います」と読む。

水冷キット売り場の「KRAKEN X63 RGB」 TSUKUMO eX.の水冷キット売り場。「KRAKEN X63 RGB」が売り切れていた
パソコンSHOPアークのトールケース。MSIの280mm水冷「MEG CORELIQUID S280」(3万5000円弱)の人気が過熱しているという

 ただ、購入熱はここ数日の気温とは必ずしも連動はせず、パニック買いの様相にはなっていないようだ。オリオスペックは数年前を振り返る。

「数年前の猛暑はオーディオPCなどでファンレスマシンがはやっていたので、それはもう大変な状況になった方々がいました。現在もきついですが、あのときに比べたら……。いや本当、ファンは偉大です」

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