異例の早さで明けた梅雨の影響から、多くのPCパーツショップは一部のデモ機やモニターを消灯するなどの省エネ営業を実施していた。少し暗めの店内で今週から目立って売れているのが冷却パーツだ。
パソコンSHOPアークは「暑さでマシンが不調になったというより、そうしたトラブルを防ぐために冷却を強化したいという人が多い印象です。水冷キットやCPUクーラー、グリスなど、全般的に動きがありますね」という。
とりわけ人気が高まっているのが、280mmラジエーターを採用した簡易水冷キットだ。NZXTの「KRAKEN Z63 RGB」シリーズ(3万3000円〜3万5000円強/税込み、以下同様))や、「KRAKEN X63 RGB」(2万1000円前後)は週末までに一部が売り切れとなったショップがいくつかある。
この傾向についてTSUKUMO eX.は「360mmラジエーターはケースに組み込めないという人に選ばれやすいのと、水冷キットの中でも選択肢が薄いサイズなので、特定のモデルに人気が集中しやすいところもあると思います」と読む。
ただ、購入熱はここ数日の気温とは必ずしも連動はせず、パニック買いの様相にはなっていないようだ。オリオスペックは数年前を振り返る。
「数年前の猛暑はオーディオPCなどでファンレスマシンがはやっていたので、それはもう大変な状況になった方々がいました。現在もきついですが、あのときに比べたら……。いや本当、ファンは偉大です」
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