プロナビ

Windows 11、Windows 8.1、Windows 10Xそれぞれの事情Windowsフロントライン(1/2 ページ)

» 2022年07月04日 12時00分 公開

 Windows OSのシェアを集計するAdDuplex報告の最新版「AdDuplex Report for June 2022」が、5月分を1カ月スキップして更新されている。3月分の集計4月分の集計では、Windows 11のシェアが20%を目前にした19%台で停滞し、伸びが止まったことが話題となったが、過去2カ月間に一気に躍進して23.1%となっている。理由は不明だが、今回はこの話題から触れたい。

Windows 11シェアの実際

 まずは前回との差分だが、Windows 11のシェアが3.4ポイント増えており、Windows 10の「November 2021 Update(21H2)」が38.2%、「May 2021 Update(21H1)」が23.9%へと変化している。印象としては、わずかながら「21H1」から「21H2」への移行が増えたという感じだが、実はトータルとしては「21H1」+「21H2」で前回の集計から1.7ポイントほど増加しており、Windows 10のより古いバージョンの退役が進んでいるということが分かる。その過程でWindows 11のシェアも増加したという流れだ。

 Windows 11のシェアが増加した要因について「企業側での検証が完了し、徐々に移行が進んでいる」「一般ユーザーも含め、ハードウェアの乗り換えが進んだ」の2つが主に考えられるが、コロナ禍を経てPC出荷台数は直近の四半期で大きく落ち込む傾向を見せており、ユーザーが競ってWindows 11マシンに飛びついた印象はない。どちらかといえば、自然なリプレイス周期の中でこのタイミングでの置き換えが進んだのだろう。

2022年6月末時点のWindows 10/11のバージョン別シェア(出典:AdDuplex) 2022年6月末時点のWindows 10/11のバージョン別シェア(出典:AdDuplex)
Windows 10/11のバージョン別シェアの推移(出典:AdDuplex) Windows 10/11のバージョン別シェアの推移(出典:AdDuplex)

 後述するが、Windows 11のシェアの増加はAdDuplex以外の集計サイトのデータからも把握できており、やはり微々たる水準ではあるが増加傾向にあるようだ。例えばゲーム配信プラットフォームの「Steam」では、2022年5月分の集計で前月比0.65ポイントの増加となった。

 Steamの数字を見る限り、どちらかといえばWindows 10からの置き換えというよりも、Windows 7など旧バージョンのWindowsからのリプレイスが進んでいる印象だが、ここでのWindows 11のシェアは19.59%だ。AdDuplexのデータよりは少なめの数字だが、1カ月間でWindows 11の導入が一気に進んだのか、あるいはSteamがホビーユーザーをターゲットとしていることからくる差なのかは分からない。

 なお、Windows 11のシェアの増加率は諸外国よりも日本の方が高いようで、このあたりの事情も気になるところだ。

SteamのOS別シェア集計でもWindows 11のシェア増加 SteamのOS別シェア集計でもWindows 11のシェア増加が確認できる(出典:Steam)

 そのような中で、Windows 11のアップデートの準備は着々と進んでおり、6月16日(米国時間)にはWindows 11のInsider Previewの「Build 22000.776」が、Windows Insider ProgramのRelease Previewに対して配信開始された。

 Releaes PreviewはInsider Previewの配信ビルドとしては最後の工程にあたり、ここで1カ月程度の検証が行われた後に「General Availability(GA)」として一般配信がローリングアップデート方式で開始される。

 GA前のマイナーアップデートこそあるものの、従来のRTM(Release To Manufacturing)に近い状態であり、大型アップデート(機能アップデート)としてはほぼ完成状態にある。ただZDNetのメアリー・ジョー・フォリー氏によれば、このWindows 11の「22H2」のGA配信自体は今秋を予定しているとのことで、時期にはまだ開きがある。先行して機能を試したいというユーザーであればReleaes Previewを、そうでないユーザーは座して数カ月先のWindows Updateを待つといいだろう。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月13日 更新
  1. 6500円でデスクに新風! Thermalrightの小型液晶がヒット、背景にメモリ高騰? (2026年02月09日)
  2. ワコムが安い? 驚きの2025年を振り返り メモリ高騰におびえる2026年の「自作PC冬眠」と「次世代CPU」への期待 (2026年02月12日)
  3. キンタロー。も驚くほぼ「入力ゼロ」の“次世代”確定申告 2026年の弥生は3つのAI活用とデスクトップ製品強化を両輪に (2026年02月12日)
  4. 元Appleのジョナサン・アイブが手掛けるフェラーリ初EVの内装デザイン公開 物理ボタンとデジタルの融合 (2026年02月10日)
  5. 新ARグラス「XREAL 1S」を試す 解像度と輝度が向上、BOSEサウンドで没入感アップ “3D変換”も大きな魅力 (2026年02月10日)
  6. マウス社長が3日間“フル参戦”した理由とは? 大阪・梅田のど真ん中で起きた“eスポーツ×地域振興”の化学反応 (2026年02月11日)
  7. アイ・オー、拡張ドック機能を備えたType-C接続対応の27型4K液晶ディスプレイ (2026年02月12日)
  8. ASRock、“CPU起動トラブルを解決”するSocket AM5マザー用のβ版BIOSを公開 (2026年02月10日)
  9. 「雲」から降りてきたAIは「パーソナル」な存在になれるのか――開催から1カ月経過した「CES 2026」を振り返る (2026年02月12日)
  10. 梅田の街がeスポーツに染まった3日間――「Osaka GeN Scramble」で見えた、地域とデバイスが融合する最新イベントの形 (2026年02月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年