NVIDIAは8月9日(米国太平洋夏時間)、3次元仮想空間再現ソフトウェア「NVIDIA Omniverse」向けの新しい開発者フレームワークやツール、アプリ、プラグインなどを発表した。
リアルタイム物理演算エンジン「PhysX」のアップデートの他、音声ソースから表情のアニメーションを素早く作成する「Omniverse Audio2Face」、3Dシネマティクスとアニメーションフィルムを簡単に構築するための「Omniverse Machinima」などが利用可能になる。企業向けには、タグ付けされていない3Dビジュアルアセットデータベースを自然言語で検索できる「Omniverse DeepSearch」が提供される。
また、物理機械学習フレームワークである「NVIDIA Modulus」が、「Omniverse Extension」として利用可能になる。Modulesでトレーニングされた物理MLモデルは、アプリケーションによっては4000倍から10万倍高速で、現実世界の情報を仮想空間に忠実に再現するデジタルツインの基礎の1つになっているという。
米Pixar Animation Studiosが開発した「Universal Scene Description(USD)」ベースのプラグインである 11 の新しいOmniverse Connectorも発表された。これにより、Omniverse USDエコシステムのConnector総数は112になるとのことだ。
この他、3Dマテリアルを物理的に正確に表現するためのマテリアル標準である 「NVIDIA MDL」のアップデートや、スパースボリュームデータのシミュレーションとレンダリングのための業界標準ライブラリであるOpenVDBを進化させた「NeuralVDB」が間もなく公開される。AIとGPU最適化により、大規模なデータセットのメモリ使用量を最大で100分1に削減できるとしている。
加えて、本物そっくりなバーチャル アシスタントや、デジタルヒューマンを容易に作成できるようにするためのクラウドネイティブのAIモデルと、サービススイートである「NVIDIA Omniverse Avatar Cloud Engine (ACE)も発表されている。ACEを利用することで、リアルで完全にインタラクティブなアバターを作成できるとのことだ。
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