未来を創る「子どもとプログラミング教育」

メタバースの学校とは? Metaが次世代XRクリエイター育成プログラムを日本でも展開 角川ドワンゴ学園と連携パイロットワークショップも実施(1/2 ページ)

» 2022年09月12日 20時45分 公開
[井上翔ITmedia]

 Facebook Japan(Metaの日本法人)は9月9日、XRクリエイター育成プログラム「Immersive Learning Academy」を日本でも展開することを発表した。日本では角川ドワンゴ学園と連携して「Spark AR」とVR(仮想現実)に関するイベントやワークショップを順次展開していく。

集合写真 発表会に登壇したMetaのサイモン・ミルナー氏(アジア太平洋地域 公共政策統括)、Facebook Japanの味澤将宏代表取締役、角川ドワンゴ学園の吉村総一郎氏(S高等学校校長)

プログラムの概要

ミルナー氏 プログラムの概要を解説するMetaのサイモン・ミルナー氏(アジア太平洋地域 公共政策統括)

 Immersive Learning Academyでは、Spark ARについて無料で学べるオンラインカリキュラムを提供する。現在のコンテンツは一部を除き英語となっているが、日本のクリエイターと協力して順次日本語版を用意していく予定だという。

現時点の状況 Spark ARを無料で学べるコンテンツはImmersive Learning AcademyのWebサイトで公開されている。公開コンテンツについて、9月12日時点で日本語化が完了しているのは導入に相当する「クイックスタート」のみとなる。初級編である「AR基礎(AR Fundamentals)」と応用編である「ARプロ(AR Pro)」は英語版のみとなり、今後日本語化が進められる予定だ

メタバースならではの学びを実現したい

吉村総一郎氏 角川ドワンゴ学園の吉村総一郎氏は、S高等学校の校長と同学園におけるVR教育の責任者を兼務している

 日本ではプログラムの展開に当たって、Facebook Japanは角川ドワンゴ学園の協力を得ている。同学園は通信制/単位制課程の「N高等学校」「S高等学校」を設置しており、両校では普通科において2021年度からメタバース空間で授業を受けられるようにしている(※1)。普通科に在籍している生徒には、「Meta Quest2」を無償で貸与または提供される。

(※1)両校の学科には「普通科」と「普通科ベーシック」があり、メタバース空間での授業を含むバーチャル学習は普通科でのみ受講できる(普通科ベーシックは映像学習のみ)

VR学習 N高校とS高校では、普通科に在籍する生徒に対するVR学習を2021年度から導入した。必要となるデバイス(Meta Quest2)は、無償で貸与または提供される

 「なぜ、わざわざVR空間にするのか?」という疑問が湧く所だが、「言葉や文字、小さな画面にかじりついて学ばなければならない」(吉村氏)というオンライン学習における課題に対する解決策としてVR学習を導入したようである。「VRやAR技術を活用したメタバース空間で、直感的かつ体感的、経験的な学びの落とし込み」(同)をしやすくなることにも期待しているようだ。

メタバース授業 VR技術に基づくメタバース空間で授業を行うことで、従来のオンライン学習では得がたかった「直感的かつ体感的、経験的な学び」を実現する狙いがある

 角川ドワンゴ学園としては、今回のFacebook Japan(Meta)との取り組みを通して「新しい技術にトライすること、新しい問題に向き合うことを学んでほしい」と吉村氏は語る。Instagramを活用している割合が高いという生徒から、新しい視点や気付きを得られることにも期待しているという。

取り組む狙い Immersive Learning Academyを通して、Metaと共にXRクリエイターの育成に取り組むという
取り組む狙い 角川ドワンゴ学園として、Metaと連携したAR/VRイベントの開発も進めたいという
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