すっかり長くなりましたが、まとめていきましょう
といったところですね。
Cintiq Proシリーズは製品サイクルが長く、大きなモデルチェンジになる本機は、ワコムが考える液タブの次の5年+αを決定づけるデバイスです。ただ妥協がないだけでなく、道具としてクリエイターをどう助けるべきか、時が経ってなお先頭に立ち続けられる仕様とは何かについての、力強い洞察が感じられる内容だと思います。
従来のCintiq Proは高性能で実用的でしたが、正直なところ、接続仕様やデザイン/スタンド/信頼性など、端々から少しずつ浮ついた感触があり、ユーザーとしてもウォッチャーとしても少しモヤモヤしていました。完璧なデバイスなどは存在せず、Cintiq Pro 27もまた完璧ではないですが、今のところそのようなモヤモヤは感じません。
本機には往年の「Cintiq 21UX」のような、「高かったけど、がむしゃらに製作している間ずっと支えてくれた、長い戦友だった」と言われるモデルになる予感があります。最終的には多くのユーザーが長い間かけて決めていくことになると思いまが、自分もそれを見ていくのが楽しみです。
※記事初出時、ロック機構の部分で誤りがありました。おわびして訂正します(2022年10月12日14時45分)。
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