Fire TV Cube(第3世代)のセットアップは簡単だ。基本的にはセットアップガイドの指示通りにTVやルーターなどに接続して、最後に電源ケーブルをつないで起動すれば始められる。
他のFire TVシリーズのように、始めはリモコンの認識から始める。通常は本体の近くに乾電池を入れたリモコンを置くと検出されるのだが、うまく検出されない場合はリモコンのホームキーを長押ししてみよう。
Wi-Fi(無線LAN)または有線LANでインターネットに接続すると、本体ソフトウェアの更新チェックが始まる。購入のタイミングにもよるが、通常は何らかの更新があるはずなので完了するまで待とう。更新の内容によって本体が再起動することもあるが、更新が完了すればセットアップを続行できる。
ソフトウェアの更新チェックが終わると、次はAmazonアカウントへのログインだ。リモコンを使った手動入力の他、スマートフォンでQRコードを読み取り、スマホでログインしているAmazonアカウントを流用することも可能だ。
なお、Amazon.co.jpで購入する場合、あらかじめAmazonアカウントをプリセットする「簡単セットアップ」が標準で有効となっている。自分で使うことを前提とする場合、簡単セットアップを使うとAmazonアカウントやWi-FiのSSID(アクセスポイント名)/パスワードの入力を省略できて便利だ(※1)。
(※1)Wi-FiのSSID/パスワード入力の省略は、過去にAmazonデバイスでWi-Fiの接続設定をしたことがある場合のみ利用可能
しかし、友人などにプレゼントするために購入する場合は、プライバシーを漏らすことになる上、もらった相手が自分のアカウントを入力するのに難儀する可能性があるので、プレゼント用に買う場合は簡単セットアップのチェックを外してカートに入れるようにしたい。
Fire TV Cubeには赤外線リモコン機能が備わっている。これを使ってAlexaを経由してTVや動画プレーヤー/レコーダーのコントロールを行える……のだが、筆者の環境ではFire TV CubeではTVの赤外線(リモコン)操作テストのプロセスをスキップできないようになっていた。明示的にTVのメーカーを指定するための「詳細設定」や、プロジェクターへの接続を設定する画面に遷移することはできるのだが、プロセスそのものは回避できなかったのだ。
なぜこんなことを言っているのかというと、今回筆者はFire TV CubeをHDMI入力端子付きのPC向け液晶ディスプレイにつなごうとしたからである。このディスプレイには当然、赤外線リモコンはない。そのため赤外線によるコントロール自体が無理なのだが、Fire TV Cubeは“お構いなし”で赤外線コントロールのテストを始めてしまった。
TVではなく液晶ディスプレイにつなごうとすることはレアケースなのかもしれないが、このプロセスをスキップする方法は用意してほしかった……。なお今回は、無理やりテストがうまく行ったことにして、その場をしのいでいる。
環境固有のトラブルが多少あったとはいえ、セットアップのプロセスは他のFire TVシリーズとそう大きく変わることはない。Fire TVシリーズを使ったことがあれば、戸惑うことはないだろう。
本当はレビューをもう少し続けたいのだが、まだセットアップしてから数時間しかたっていない。もう少しじっくり使ってから、改めて感想は述べたいと思う。
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