ベンチマークテストの結果を掲載する。特に言及がない限り、テストは全て17.3型のフル画面状態で実行し、MyASUSで選択できるファンモードは「パフォーマンスモード」に、Windows 11の電源モードは「最適なパフォーマンス」に設定している。なお、本機のOSはWindows 11 Homeだ。
結果はご覧の通りで、全体に第12世代Coreとしては地味なスコアながら、パフォーマンスモードでも性能一辺倒よりは静音性や放熱も意識したチューニングになっているようだ。それでも、ビジネス用途はもちろん、比較的軽い処理であれば写真編集やビデオ編集なども十分にこなせるパフォーマンスがある。
バッテリーのテストは、PCMark 10/Modern Office Battery Lifeを利用し、ファンのモードは「バランスモード」、Windows 11の電源モードは「バランス」で測定した。画面の輝度は50%、Bluetoothキーボードも有効にしている。
17.3型画面全体を使ったタブレットスタイル、画面を半分だけ表示させた12.5型ノートPCモードの両方で測定してみたが、やはりノートPCモードの方が30分ほど長く駆動した。全画面タブレットスタイルでも公称値に近い駆動ができているのは立派だ。
利用時の動作音も静粛だ。パフォーマンスモードの高負荷時であっても、あまり耳障りに感じない空調機器程度で、ウィスパーモードなら常時静音だ。また、高負荷時は画面左側が発熱するが、キーボードは別のため、キーボード入力時に不快な発熱を感じる心配はない。手に持ってWebや動画を見ている際に暖かいと感じるような場面も皆無だった。
同社直販となるASUS Storeでの販売価格は、税込みで64万9800円(Microsoft Office Home and Business 2021が付属)と最先端の技術を満載しているだけあって、さすがに非常に高価だ。多くの人が購入できるようなもPCではないが、17.3型大画面の有機ELディスプレイでの作業は快適そのもので、バッテリー駆動時間も長く、実用的なメリットも十分あると感じた。
このようなPCを共有スペースやカフェで使っていたら注目を集めることは必至だ。金銭的に余裕があり、未来の体験を先取りしたい人はぜひ検討する価値があるだろう。
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