サードウェーブ、新デザインのボディーを採用したクリエイターPC「raytrek 4C」シリーズを発売

» 2022年12月02日 14時31分 公開
[ITmedia]

 サードウェーブは12月2日、クリエイター向けブランド「raytrek(レイトレック)」から、新デザインのボディーを採用したデスクトップPC「raytrek 4Cシリーズ」を発売した。最小構成モデルの税込み直販価格は15万9800円からとなる。

【更新:12月5日21時30分】記事の内容を更新した上で、写真を追加しました

photo 新しいケースを採用した「raytrec 4Cシリーズ」
登壇者 12月2日に行われた発表会に登壇したサードウェーブの黒川裕大氏(raytrek サブプロダクトマネージャー)と佐藤和仁執行役員(製品・マーケティング本部 統括本部長)
登壇者 発表会では、イラストレーターのPALOW.氏(左端)と、東京芸術大学の桐山孝司教授(右端)も登壇した

raytrek 4Cシリーズの概要

 raytrek 4Cシリーズは、“真に”クリエイターのことを考えたデスクトップPCとして企画されたという。

 求められるハードウェア要件の多くが重複していることもあり、「クリエイター向けのPC」はゲーミングPCとコンポーネントを共通化していることが多い。しかし、PCを使って創作活動を行うクリエイターにとって、ゲーミングPCの装飾は場合によっては“華美”な面があった。

 そこで、raytrek 4Cシリーズでは、シルバーを基調にアクセントカラーとしてブラックを織り交ぜた、落ち着いた見た目の新型タワーケースを採用している。

ゲーミングPC ゲーミングPCは「刺激的なワクワク感」が求められる傾向にあるが、その演出に使われるLEDライトなどが創作活動の妨げになりうるという課題もある
クリエイターPC クリエイターが使うPCは、音や形や色に集中できるようなデザインと機能を備えるべきだという考えに立ち、新しいデザインのケースを採用することになったという
デザイン 落ち着いて創作に集中できるように、シルバーを基調としてアクセントカラーとしてブラックを織り交ぜるデザインを採用した

 新型タワーケースは“仕事の道具”として使うことを考慮した設計となっている。

 ケースの正面、側面、上部、下部の吸気フィルターは簡単に着脱可能で、ホコリがたまってきたらすぐに掃除できるようになっている。また、高性能なCPUやグラフィックスカードを高いパフォーマンスで安定して動作させられるように、ケース内部の空間に余裕を持たせて、エアフローもしっかりと確保している。

 加えて、高スペックのグラフィックスカードを搭載することを想定して、金属製のカードステーを搭載できる構造となっている(※1)。カスタマイズ(BTO)で簡易水冷システムを組み込むことも可能だ(一部モデルは標準構成として装備済み)。

(※1)ステーは一部モデルに付属

吸気口 3カ所ある吸気口は簡単に着脱できる。ホコリがたまったら、サッと取り外して取り除けるのはありがたい
側面 側面にも吸気口があるのは、主にグラフィックスカードの冷却を考えた結果だそうだ
正面 正面の吸気フィルターは、正面の左右にある空洞に手を伸ばして、フィルターを左側または右側に倒すと簡単に外せる。磁石と空洞内側の形状の工夫のおかげで、装着時は厳密な位置合わせをする必要がないのもありがたい
グラボステー GeForce RTX 3070以上のグラフィックスカードを搭載する構成では、グラフィックスボードステーが標準装備される。グラフィックスカードの重みからマザーボードを保護するための工夫である
スイッチ 本体正面の上部には電源スイッチとUSB 3.0端子×2、イヤフォン/マイクコンボ端子を備える。電源スイッチは隠れたこだわりポイントで、「デジタルとアナログをつなぐ」という意図をもってあえてスライド式としている

ベースモデルは3種類用意

 発売時点において、raytrek 4Cシリーズにはベースモデルが3つ用意される。

 最上位の「raytrek 4CZZ」は、CPUに「Core i9-13900K」、GPUに「GeForce RTX 4090」を採用した超ハイエンドモデルで、4K動画の撮影や3Dグラフィックスの作成用途で用いることを想定している。3モデルの中で唯一、水冷クーラー(240mm)が標準装備となることも特徴だ。BTO前の税込み直販価格は61万9980円となる。

4CZZ シリーズ最上位モデルの「raytrek 4CZZ」は値段こそ張るが、それに見合うだけのハイスペック構成となっている。なお、この写真の実機は、現時点ではカスタマイズオプションとして選択できない「LEDライト付き前面白色ファン」と「白色前面吸気フィルター」を備えている。これらを選べるようにするかどうかは「要望が多ければ検討する」という

 中位モデルの「raytrek 4CXF」は、CPUに「Core i7-13700K」、GPUに「GeForce RTX 3070」を採用。イラストや写真(RAWデータ)の現像とフルHD動画編集などの用途で使われることを想定している。BTO前の税込み直販価格は32万9980円となる。

4CXF 中位モデルの「raytrek 4CXF」は、スペック面でのバランスを重視しており、多彩な用途に使える仕上がりである

 エントリーモデルの「raytrek 4CXE」は、CPUを1世代前の「Core i7-12700」とし、独立(外部)GPUを省くことでコストパフォーマンスを高めたことが特徴だ。「CPU(と内蔵GPU)だけでも十分なこともある」2Dイラストや写真現像で利用されることを想定している。BTO前の税込み直販価格は15万4980円となる。

4CXE raytrek 4CXEはライトクリエイター向けのエントリーモデルという位置付け。CPUパワーだけで十分なケースもある2Dイラストや写真現像で使われることを想定している

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