AMDの新GPU「Radeon RX 7900 XTX」「Radeon RX 7900 XT」を搭載するグラフィックスカードが発売された。反響は上々で、とりわけ上位モデルであるRadeon RX 7900 XTXを搭載するカードは、販売開始前に“売り切れ”となるショップが相次いだ。
12月16日19時、Radeon RX 7900 XTX/XTを搭載するグラフィックスカードの販売が解禁された。税込みの実売価格は、Radeon RX 7900 XTX搭載カードが18万〜19万円弱で、Radeon RX 7900 XT搭載カードは15万6000円前後〜17万7000円前後となる。
AMDが設計した「リファレンスデザイン」を採用するカードが多いが、RX 7900 XTを中心にオリジナルクーラーを備えるカードも出回っている。RX 7900 XTXカードでも、PowerColorのオリジナルクーラーモデルを確認できた。
多くのショップでは、販売解禁を前に予約を受け付けていたが、Radeon RX 7900 XTXカードについては販売開始前の時点でほぼ売り切れとなっていた。16日の夕方時点ではRX 7900 XTカードの在庫は比較的残っていたものの「リファレンスモデルかつ安価なものから順に売れていくのではと思います」(パソコンSHOPアーク)との予測を複数のショップで聞いている。
各ショップの反響はおおむね上々だ。TSUKUMO eX.は「今回はRadeon好きな人だけが買っていくといった感じではありませんね。性能的にも価格的にも『GeForce RTX 4080』の下あたりにちょうど入ってくるので、ハイエンドクラスの現実的な選択肢として捉えている人が多い印象です」と語る。
オリオスペックも「どちらの補助電源も、従来通りの8ピン×2でいけるので、元の電源環境のままで安心して組み込めるという利点もありそうです。カードサイズもリファレンスベースでRX 7900 XTXが約287mm、RX 7900 XTが約276.4mmと、まあまあコンパクトに抑えられているのもいいですね」と評価する。
販売前から「2022年最後の大物」との呼び声が高かったGPUだけに、期待どおりの売れ行きといえそうだ。
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