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カラー対応にメリットはあるのか? E Ink搭載Androidタブレット「BOOX Nova Air C」を試す(2/3 ページ)

» 2023年01月13日 11時00分 公開
[山本竜也ITmedia]
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ノートアプリでの手書き(手描き)の追従性は十分

 ペンでの手書き(手描き)機能としては、オリジナルの「ノートアプリ」がプリインストールされている。このアプリは各種テンプレート、手書き文字のテキスト認識、キーボードからのテキスト入力など、一般的なノートアプリで求められそうな機能は一通りそろっている。E Inkを搭載していることもあり、ペン色を変えての描画も可能だ。

 E Inkの仕様もあってか全体的に彩度は低めだが、描画の追従性は悪くない。十分に実用できる。

ノートアプリ プリインストールされているノートアプリで実際に入力した様子。ペンの種類や幅、色などを変更しての手書き(手描き)ができる他、手書きした文字のテキスト認識やキーボードからのテキスト入力にも対応している

 ノートアプリ作成したノートは、専用のクラウドストレージにバックアップできる。クラウドストレージは最大5GBまで無料で利用できるが、事前に「Onyxアカウント」を作成する必要がある。

 他のデバイスとのファイルのやり取りは、Webブラウザからクラウドストレージにアクセスすることで行える。また、同一のWi-Fi(無線LAN)ネットワークにつながっている場合は、他のデバイスから直接Nova Air Cにアクセスしてファイルの交換を行えるようにもなっている。

データのやりとり データは「BooxDropアプリ」を介して他のデバイスとやりとりできる。専用のクラウドストレージを介したやりとりに加えて、同じネットワークにつながっている他のデバイスから直接アクセスしてやりとりすることも可能だ
やりとり中 クラウド上ではブラウザ経由でバックアップされたノートを表示できる。編集はできないが、PDFファイルや画像ファイルとしてダウンロードできる

「Google Play」によるアプリ追加も可能(要設定)

 BOOX Nova Air Cは“普通の”Androidデバイスでもある。そのため、「Google Playストア」からサードパーティー製のアプリをダウンロードすることも可能だ。もちろん、同ストアにある各種ノート/メモアプリなども利用できる。

 ただし、Google Playサービスの有効化作業が必要となる。このことに関する補足説明は紙面で付属しているので、よく読んだ上で作業をすれば問題はない。

Google Play BOOX Nova Air Cは「Google Playストア」も利用できる。ただし、本文にある通りGoogle Playサービスを有効化する作業を行う必要があるので注意したい

 Google Playストアを利用できるようにした後、ノートアプリの定番ともいえるMicrosoftの「OneNote」を使ったみた……のだが、描画の遅れが気になる。もう少し正確にいうと、ペン種や線幅に関係なく、細くて黒い線の描画は問題なく追従するのだが、線のカラーや線幅の反映がワンテンポ遅れる感じである。

 この遅延は後述する「アプリの最適化」でリフレッシュモードを変更すれば改善可能で、メモ用途がメインなら実用上の問題もなくなる。それでも、イラスト描きで求められる繊細な操作は厳しいかもしれない。

 ただし、これはあくまでもOneNoteを使った際の感想であって、プリインストールのメモアプリでは全く問題は感じられない。アプリがE Inkのことを想定しているのか否かの差なのかもしれない。

OneNoteで書いてみる アプリの最適化設定で「手書きの最適化」を有効にした上で、リフレッシュ時間を最短に設定してOneNoteでメモを取った様子。実用上の問題はないが、描画の遅延は解消しきれなかった。標準のノートアプリでは発生しない現象だけに、何が違うのか気になる所ではある

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