Lenovoは1月5日(米国太平洋時間)、中小規模のビジネス(SMB)向けPCの新製品を発表した。米国では5月から順次発売されるが、日本における展開は未定となっている。
「ThinkBook Plus Twist」は、SMB向けノートPC「ThinkBook」の中で、メインディスプレイとは“別の”ディスプレイを搭載してきた「ThinkBook Plusシリーズ」の最新作である。デュアルディスプレイであることは従来のThinkBook Plusシリーズと同様だが、Twist(ひねり)という名前の通り、ツイストヒンジを持つ2in1モバイルノートPCとなったことが大きな変更点である。米国では6月の発売を予定しており、想定販売価格は1649ドル(約22万円)からとなる。
CPUは第13世代Coreプロセッサ(開発コード名:Raptor Lake)のUシリーズを搭載している。メモリはLPDDR5規格で、容量は最大で16GBとなる(増設/換装不可)。SSDはPCI Express 4.0接続のSSDで、最大1TBのモジュールを搭載する。
メインディスプレイはタッチ操作とペン入力に対応する13.3型有機ELで、最大解像度は2.8K(アスペクト比16:10)となる。DCI-P3の色域を100%カバーしており、リフレッシュレートは60Hzだ。
天板に搭載されるサブディスプレイは、タッチ操作とペン入力に対応する12型E Ink(電子ペーパー)で、カラー表示にも対応する。リフレッシュレートは最大12Hzで、このディスプレイをキーボード側に向けた状態で「タイプライティングモード」にすると、メインディスプレイに切り替えることなくWindowsの操作も行える。
Webカメラは、メインディスプレイの上部にフルHD撮影に対応するものを備える。電源ボタンには指紋センサーを搭載している。
ポート類はThunderbolt 4(USB4)端子×2とイヤフォン/マイクコンボ端子を備える。Thunderbolt 4端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。ワイヤレス通信はWi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応する。
ボディーのサイズは約297(幅)×219(奥行き)×17.7(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約1.35kgとなる。バッテリー容量は56Whだ。
「ThinkBook 16p Gen 4」は、16型ディスプレイを搭載するハイエンドモデルとなる。米国では5月の発売を予定しており、想定販売価格は1349ドル(約18万円)だ。
CPUは第13世代CoreプロセッサのHシリーズを採用している。独立GPUとしてNVIDIA GeForce RTX 40 Laptopシリーズ(最上位はGeForce RTX 4060 Laptop)を搭載する構成も選択可能だ。メモリはDDR5規格のSO-DIMMで、最大32GB(16GB×2)まで増設できる。を標準装備している。ストレージはPCI Express接続のM.2 SSDで、2基構成も用意される。
ディスプレイはアスペクト比16:10の16型IPS液晶で、モデルによって以下のいずれかのパネルを搭載している。
ディスプレイの上部にはフルHD撮影に対応するWebカメラを搭載する。モデルによっては顔認証にも対応可能だ。電源ボタンには指紋センサーを搭載している。
ポート類は、左側面にUSB Type-C端子×2とイヤフォン/マイクコンボ端子を、背面にUSB Type-A端子、HDMI 2.1出力端子と電源入力を、画面上部に「Lenovo Magic Bay」(後述)を、左側面にSDメモリーカードスロットを備える。ワイヤレス通信はWi-Fi 6EとBluetooth 5.1に対応する。
ボディーのサイズは検討中で、厚さは約19.9mmになる見通しで、最軽量構成の重量は約2.1kgとなる。バッテリー容量は80Whだ。
ディスプレイの上部にあるLenovo Magic Bayは、磁力で簡単に着脱できる周辺機器ポート(ボゴピン接続)である。
現時点では、4K/30fpsで撮影できるWebカメラ「Lenovo Magic Bay 4K Webcam」、本体内蔵のWebカメラを使う際の照明として使えるLEDライト「Lenovo Magic Bay Light」と、モバイル通信機能(LTE/3G)を追加できる「Lenovo Magic Bay LTE」の3種類の機器が用意される予定だ。これらのうち、Lenovo Magic Bay LTEはUSB Type-C端子を介してMagic BayのないPCにも接続できる。
「ThinkCentre neo 50q Gen 4」は、中小企業向けデスクトップPC「ThinkCentre neo」の新型コンパクトモデルで、現行の「ThinkCentre Tinyシリーズ」と同じ1Lボディーを採用したことが特徴だ。Windows 11に加えて、シンクライアントとしての利用に最適化された「IGEL OS」をプリインストールする構成も用意される(※1)。北米では2023年第3四半期(7〜9月)の発売を予定しており、Windows 11プリインストール構成の想定販売価格は499ドル(約6万7000円)からとなる。
(※1)IGEL OSプリインストール構成の価格照会と注文は、要問い合わせ
CPUは第13世代Coreプロセッサを搭載する。メインメモリはDDR4規格のSO-DIMMで、最大容量は32GB(16GB×2、※2)となる。ストレージはSerial ATA接続のHDDとPCI Express接続のSSDから選択可能だ。
(※2)IGEL OSプリインストール構成の場合、最大容量は16GB(8GB×2)に制限
ポート類は前面にUSB 3.2 Gen 1 Type-A端子、USB 3.2 Gen 1 Type-C端子とイヤフォン/マイクコンボ端子を、後面に有線LAN(1000BASE-T)端子、USB 3.2 Gen 1 Type-A端子×2、USB 2.0 Type-A端子×2、HDMI 2.1出力端子とDisplayPort 1.4b出力端子を備える。
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