Lenovoは12月20日(米国太平洋時間)、ThinkPad X1ファミリーの2023年モデルを発表した。米国では4月に出荷が始まる予定だ。
新モデルが登場するのは、クラムシェル型の「ThinkPad X1 Carbon」、2in1モデルの「ThinkPad X1 Yoga」、コンパクトモデルの「ThinkPad X1 Nano」の3シリーズで、いずれも“最新の”Coreプロセッサを搭載している。
なお、これらの新モデルの日本における展開は未定となっている。
クラムシェルタイプの14型モデル「ThinkPad X1 Carbon」は、2023年モデルでGen 11(第11世代)となる。基本的な外観デザインはGen 10(2022年モデル)を継承しているが、パームレスト部分に使われるマグネシウムの90%、ボトムカバーに使われるアルミニウムの55%をリサイクル素材としたことが特徴だ。米国における最小構成の想定販売価格は1729ドル(約23万円)となっている。
CPUは最新のCoreプロセッサを搭載している。全モデルがIntel Evoプラットフォームに準拠する他、搭載するCPUによってはIntel vProにも対応する。
メインメモリはLPDDR5規格で、「より多くのメモリを積みたい」というニーズに応えて、最大64GBまで搭載できるようになった(増設/換装不可)。ストレージはPCI Express 4.0接続のSSDで、カスタマイズモデルでは2TBのモジュールを選択可能だ。プリインストールOSはWindows 11、Ubuntu、Fedoraから選択できる(UbuntuとFedoraは一部の国/地域のみ)。Windows 11 Proのライセンスを使ったWindows 10 Proのプリインストール構成も用意される。
ディスプレイは14型(アスペクト比16:10)で、CTOモデルでは以下の仕様を選択できる(★印が付いているものは「Eyesafe」認証を取得したブルーライトカット機能を搭載)。
ディスプレイの上部にはフルHD(1920×1080ピクセル)撮影に対応するWebカメラを搭載している。CTOモデルでは、「顔認証機能付き」「顔認証機能+コンピュータビジョン付き(MIPI接続)」も選択可能だ。
外部ポート類は、左側面にThunderbolt 4(USB4)端子×2、USB 3.0 Type-A端子とHDMI出力を、右側面にイヤフォン/マイクコンボジャック、nanoSIMスロット(LTE/5G対応構成のみ)とUSB 3.0 Type-A端子(常時給電対応)を備えている。Thunderbolt 4端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力を兼ねる。
ワイヤレス通信はWi-Fi 6E(※1)とBluetooth 5.1に対応する。CTOモデルではオプションでモバイル通信(LTEまたは5G+LTE、共にeSIM対応)も搭載可能だ。別途アプリをインストールしておけば、スマートフォンの「Tile」アプリで本体を探すこともできる。電源ボタンには指紋センサーも備えている。
ボディーサイズは約315.6(幅)×222.5(奥行き)×15.36mmで、最軽量構成の重量は約1.12kgとなる。
(※1)6GHz帯での通信はWindows 11で稼働した場合のみ対応
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