定番CPUクーラー「虎徹」の新作デビューも「1年前と景色が違う」の評古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)

» 2023年02月20日 17時00分 公開
[古田雄介ITmedia]

 先週、サイズからサイドフロー型のCPUクーラー「虎徹 Mark III」が登場した。価格は4000円弱(税込み、以下同様)となる。

パソコンSHOPアークに入荷した「虎徹 Mark III」 パソコンSHOPアークに入荷した「虎徹 Mark III」

「AK400が強すぎる」を覆せるかがカギ

 2022年1月に登場した「虎徹 MARK II Rev.B」の後継モデルで、ファンに「KAZE FLEX II 120」を採用した点は同様だが、ベースプレートを40×40mmに大型化し、フィンを0.4mm厚に強化している。対応ソケットはLGA 1700/1200/115x、Socket AM5/4となる。

TSUKUMO eX.の売り場。「虎徹 Mark III」の実機も展示している TSUKUMO eX.の売り場。「虎徹 Mark III」の実機も展示している

 CPUクーラーの定番シリーズの新作ということで、各ショップの注目度は上々だ。パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「数量が出るCPUはCore i5やRyzen 5あたり。それに対応するCPUクーラーとして、やっぱり大型の空冷クーラーは需要がありますよね」という。

 ただ、大ヒットまで期待する声は今のところ聞かない。あるショップは「(2022年4月に『AK400』を投入して)DeepCoolが勢力図を変えちゃいましたからね。今もAK400が圧倒的に強い。供給もそれなりに安定しましたし、現在の定番を覆す隙が見当たらないんですよね。1年前とは景色が違うのかなと、そう思います」と率直に語る。

TSUKUMO eX.に並ぶ「AK400」シリーズ TSUKUMO eX.に並ぶ「AK400」シリーズ
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店に並ぶ「AK400」と「虎徹 Mark III」が同じ価格で並ぶ パソコン工房 秋葉原BUYMORE店に並ぶ「AK400」と「虎徹 Mark III」が同じ価格で並ぶ

 各ショップの空冷クーラー売り場を眺めると、AK400のバリエーションモデルを中心にDeepCool製品が棚の多くを埋めていることに気づく。新たな虎徹がこの状況にどこまで影響を与えるのか注目したい。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月22日 更新
  1. 「こりゃ買えないわ」の声――ついに30万円突破の128GB DDR5メモリも (2025年12月20日)
  2. 3COINSで1万6500円の「10.1インチ タブレット」を試す 雑に扱える手軽さで、子供や大人の2台目に検討の価値アリ (2025年12月20日)
  3. 香港と深センのPC向けメモリ/ストレージ価格はどうなっている? 日本の状況と比べてみた (2025年12月19日)
  4. Kindle本の一部がEPUBまたはPDF形式のダウンロードに対応/MicrosoftがWindowsライセンスの電話認証を終了 (2025年12月21日)
  5. Thunderboltがあればメイン環境を持ち歩ける? 「ThinkPad P14s Gen 6 AMD」と外付けGPUユニットを試してみた (2025年12月19日)
  6. ナカバヤシ、小型トラックボールを内蔵した薄型ワイヤレスキーボード (2025年12月19日)
  7. PC版「ホグワーツ・レガシー」の無料配布が間もなく終了 累計販売4000万本突破、“ハリポタ”舞台のオープンワールド・アクションRPG (2025年12月18日)
  8. スマートホーム“ガチ勢”向け「SwitchBot AIハブ」を試す 映像内の“出来事”をトリガーに家電操作できるAIカメラ実現 (2025年12月15日)
  9. Steamで2025年最後の安売り「ウインターセール」開催中! 恒例の「Steamアワード」も投票開始 (2025年12月19日)
  10. メモリは64GBキットを断念する空気感――128GBは何と20万円前後に (2025年12月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー