先週、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「2023年度春Ver なる安今どきゲーミングPC」と題した見積もり構成を店頭に掲げた。PCの主な構成は以下の通りだ。
ベースモデルの構成例 | |
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CPU | Core i5-13400F(Pコア6基12スレッド/Eコア4基スレッド) |
メモリ | 32GB(DDR5-4800/16GB×2枚) |
マザーボード | ASRock B760 Pro RS(Intel B760チップセット) |
SSD | M.2 NVMe 1TB(PCIe 4.0 x4対応) |
グラフィックスカード | GALAKURO「GG-RTX3060-E12GB/OC/DF」(GeForce RTX 3060搭載) |
グラフィックスメモリ | 12GB GDDR6 |
電源ユニット | 玄人志向「KRPW-BK650W/85+」(定格650W) |
OS | Windows 11 Home |
各パーツを自分で持ち帰って組み立てるとして、各種割引を適用した価格は16万4940円(税込み、以下同様)となる。同店は「DDR5メモリを使う構成にしました。今どきの構成でなるべく価格を抑えるとなると、これくらいが現実的ですね」と語る。
1年半前はこの「なる安」構成が13万円台半ばでいけたが、現在の価格ではかなわない水準だ。他のショップでゲーミングPC自作の最低予算ラインを尋ねても、16〜18万円という答えが多かった。
切り詰めても15万円台で、それ以下は通常売価ベースでは難しいという。あるショップは「グラフィックスカードがミドルレンジクラスまで値上がりしていて、『とりあえず3〜4万円で』が無理になっているのが大きいです」とこぼす。
パソコンSHOPアークも「自作パーツの価格観はコロナ禍前とは全く違ってしまいましたね。マイニングブームもありましたし。10年ではなく、5年ひと昔という感じです」と嘆いていた。
実際、同店では最もリーズナブルなゲーミングPCはノートPCのBTOになっているという。入門機として人気があるのは、ギガバイトのGeForce RTX 3060搭載15.6型ノートPC「AERO A5 K1-AJP1130SB」(標準構成で14万800円)や、MSIのGeForce RTX 3050搭載15.6型ノートPC「GF63 Thin」(標準構成で14万8800円)などだ。
「144Hz駆動の液晶ディスプレイと、入力環境まで込みのパッケージでこのお値段ですからね。デスクトップPCほど値上がりしていないため、魅力が増しているところがあります」と話していた。
この春の新生活で、ゲーミングPCを手に入れたい人は参考にしてほしい。
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