プロナビ

ハイブリッド会議に“公平性”を――Jabraが新型スピーカーフォン「Jabra Speak2シリーズ」を日本で世界初公開した理由:3月発売予定(2/2 ページ)

» 2023年03月01日 17時00分 公開
[渡辺まりか,ITmedia]
前のページへ 1|2       

タッチアンドトライで実機を試す

 発表会場では3モデルの実機が展示されており、自由に見たり触れたりできるようになっていた。

実機たち 発表会場で展示されていた実機たち(左からJabra Speak2 55、Jabra Speak2 75、Jabra Speak2 40)

 Jabra Speak2 75は、実際に手にすると思った以上にずっしりとしている。ワークプレイスからワークプレイスへと持ち歩く、という使い方よりもオフィス内の複数の会議室間を持ち歩くという使い方がしっくり来る。

 先述の通り、ボディーはアルミニウム製で、天面は大部分がファブリック素材で覆われている。“メタリック感”が強かった従来のJabra Speakシリーズとはたたずまいは少し異なる。

75 重厚感のあるJabra Speak2 75は、天面の大部分がファブリック素材で覆われている。そのこともあり、従来のJabra Speakとは趣が少し異なる
510 参考に、先代シリーズの1つ「Jabra Speak 510」の実機も撮影してみた。天板部分は金属製で、メタリック感も強い

 一方で、Jabra Spea2 40/55は、75と比べると“カジュアルな”印象で、ボディーもスリム。気軽に持ち歩けそうである。ボタン類の機能も分かりやすくプリントされているため、操作に迷うこともなさそうだ。

40 Jabra Speak40は、シリーズで唯一無線接続に対応していない。先の本文でも触れた通り、セキュリティの厳しい環境でも利用しやすい
55 Jabra Speak2 55は、40に無線接続機能を追加したモデル。隣に75が展示されていたせいもあってカジュアルっぽく見えるのだが、単体ならしっかりとプロフェッショナルの風格がある

 サステナブルな素材を使っているとのことだったが、決して安っぽい印象はなく、ダークグレーのカラーリングが重厚感を醸し出している。発表会において、GNオーディオジャパンの加藤昭彦氏(シニア ソリューション エンジニア)は「(Speak2シリーズは)面構えがプロフェッショナルにふさわしく、ホームオフィスなど仕事をするどの場所にもフィットする」と語っていたが、それにふさわしいエレガントさは、確かにある。

書き込みスペース 余談だが、Jabra Speak2シリーズの底面には「書き込みスペース」が用意されている。所属部署や配置場所を書き込んだり、管理用のステッカーを貼り付けたりする際に便利である
加藤氏 GNオーディオジャパンの加藤昭彦氏

 シリーズ共通で採用されている、巻き取り式のUSB Type-Cケーブルも好印象だ。デジタルデバイスを複数持ち歩く人の抱く、必要なケーブル類がバッグの中でごちゃついてしまうという悩みを1つ解決してくれるからだ。また、いざ使おうと思ったときに「ケーブルを忘れた!」というミスを防げる。

 発表会場のデモコーナーでは、主にJabra Speak2 75を体験できたが、誰かが発話しているとマイク品質インジケーターが緑色に光るようになっており、きちんと声が届いているかどうか確認しやすいのは好印象だった。「画面の向こう側」のJabra Speak2 75の声も明瞭に再生できていた。

 会議室に1台置けば、テレワーク勤務者を含めた外部とのコミュニケーションが円滑になる――そのことがよく分かるデモンストレーションだった。

日本での「こけら落とし」 理由は「満足度の低さ」?

 GNオーディオジャパンの安藤靖社長によると、GNグループの製品は世界100カ国以上で販売されているという。スピーカーフォンのシェアは、日本国内で28%(2021年:台数ベース)と、2位になっているという。

安藤社長 GNオーディオジャパンの安藤靖社長

 発表会で配布された資料によると、Jabraブランドのスピーカーフォンは「世界で1分に2台売れている」という。そんな“売れ筋”の新モデルの世界初披露が、なぜ日本で行われることになったのだろうか。GN Groupのカラム・マクドゥーガル氏(グローバル・マーケティング シニア・バイス・プレジデント)は、こう説明する。

 「日本のワーカーのうち、56%が理想としている働き方がハイブリッドワークであり、会議がハイブリッド化していると回答したのは全体の68%だった。しかし、ハイブリッドワークのツールに満足しているのはわずか8%。そこに含まれていない人たちの満足度を上げるために、日本でSpeak2シリーズを発表することにした」

 ここでいう「ハイブリッド会議」は、自宅やカフェなどのテレワーカーと、会議室などに集まった複数のオフィス勤務者が一緒に行うWeb会議のことを指す。このような形態の会議では、オンサイトの人同士は話が進めやすく盛り上がる反面、テレワーカーたちは盛り上がりから置いて行かれやすいという課題がある。

 「どこにいても同じ内容を共有する、会議の公平性を保つためにオーディオの品質アップに注力する必要がある」(マクドゥーガル)からこそ、世界初披露の場所として日本が選ばれたようである。

カラム・マクドゥーガル氏 GN Groupのカラム・マクドゥーガル氏
日本が選ばれた理由 新製品の世界初披露が日本で行われたのは「ハイブリッドワークが広まっているのに機器への満足度が低い」という背景があるようである

ノートPCとどのように差別化できる?

 ハイブリッド会議向けのソリューションを考えると、昨今はノートPCもスピーカーやマイクの性能強化を図っている。中にはスピーカーフォンが得意とする空間集音に最適化した集音モードを備えるものもある。それだけに、発表会では「Web会議をしやすいノートPCが登場する中、あえて外付けデバイス(スピーカーフォン)を使うメリットはあるのか?」という質問もあった。

 これに対して、安藤社長は「PCの性能が年々上がっているとはいえ、全員が最新機種を使っているわけではないし、最新機種であったとしても全てがオーディオ回りに力を入れているとは限らない。(スピーカーフォンには)PCのスペックがどのようなものであれ良い音質の恩恵にあずかれるというメリットがある」と回答した。加藤氏は「(会議に)タブレット端末から参加するメンバーもいる。(スピーカーフォンなら)多様化したユーザーに対応しやすいことがメリットだ」と答えていた。

 新しいJabra Speak2シリーズは、働き方が多様化した今だからこそ登場したデバイスだといえよう。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  2. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  10. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー