Microsoftは3月8日(現地時間)、Windows Insiderに「Canary」チャネルを新設した。これまでDevチャネルだったユーザーはCanaryチャネルに自動移行となっている。また、これに併せてDevチャネルがリニューアルされている。
Microsoftによると、Canaryチャネルはリリースまでに長い時間がかかるプラットフォームの変更をプレビューする場所になるとのことで、これまでDevチャネルが担っていた部分だ。新しくなったDevチャネル自体は、特定のリリースに縛られず、新しいアイデアをプレビューする場所になる。
これ自体、これまでと変わっていないが、Devチャネルは「Windows 11のプレビュービルド」という説明があるのに対し、Canaryチャネルでは「最新プラットフォームのプレビュー」となっている。このため、Canaryチャネルでは、ウワサが出始めている“Windows 12”に対する機能プレビューの場になるのかもしれない。
なお、各チャネルにリリースされるビルド番号は下記のようになる。
なお、EdgeなどのInsiderプログラムでは、毎日アップデートが配信されるCanaryチャネルに対し、Windowsでは毎日のアップデートは行われないとのこと。ただし、将来的にはアップデート頻度が高くなる可能性はあるとしている。
Microsoftは3月8日(現地時間)、新しくなったWindows InsiderプログラムのDevチャネル向けに、初の23000番台ビルドとなる「23403」をリリースした。
注意点として、これまでDevチャネルにいたユーザーはCanaryチャネルに移行している。従来のDevチャネルで25000番台ビルドを受けていたユーザーは、配信されたビルド23403よりもビルド番号が上のため、これを受け取ることはできない。改めてDevチャネルに移るには、Windowsのクリーンインストールが必要となる。
ビルド23403では、Windows 11の自動字幕起こしが英語以外でも利用可能なる。追加されたのは、中国語(簡体字および繁体字)/フランス語/ドイツ語/イタリア語/日本語/ポルトガル語(ブラジル)/スペイン語といくつかの英語の方言だ。
また、エクスプローラーのXAMLコンテキストメニューに、アクセスキーのショートカットが追加される。エクスプローラー関連では、AAD(Azure Active Directory)アカウントでWindowsにサインインしている場合には、エクスプローラーのホーム画面に関連性の高いファイルが表示されるようになる。
この他、音声アクセスの改善、タッチキーボードの更新、ナレーターがOutlookをサポートなどの新機能が追加されている。
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