今どきの10万円PCはどこまでパワーアップできる? メモリ/ストレージ/GPUを強化してみて分かったこと今は臥薪嘗胆(2/3 ページ)

» 2023年03月31日 19時00分 公開
[王深紅ITmedia]
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ストレージのSSDを256GB→1TBにパワーアップ

 次に、ストレージのSSDをパワーアップしてみよう。

 評価機に装着されていたSSDは、容量256GBのWestern Digital PC SN530だった。96層3D NANDを搭載したベーシックモデルで、シーケンシャルリードは毎秒2400MB、シーケンシャルライトは毎秒950MBとなる。これをPCI Express 4.0対応の「Crucial P3 Plus」(1TB)に換装するとどうなるだろうか。

 Crucial P3 Plusは同社のSSDでミドルレンジに当たるシリーズで、シーケンシャルリードは毎秒5000MB、シーケンシャルライトは毎秒3600MBと、高速なアクセスが可能だ。既にPCI Express 5.0対応モデルも市場にはあるが、mouse DT3はPCI Express 4.0 x4までの対応となるので、速度と容量のバランスを取るのならば、PCI Express 4.0対応モデルがお勧めだ。1TBモデルでも1万円を切る手頃な価格で購入できる。

 ちなみに、BTOメニューでは最大2TBのSSDまで選べ(セカンドSSDも最大2TBまで)、3.5インチHDD(1TB〜8TB)も追加可能なので、こちらも用途や予算に応じて選ぶといいだろう。

マウスコンピューター mouse DT3 デスクトップPC 自作 ゲーミングPC カスタマイズ Crucial P3 Plus(1TB)のパッケージ。他に2TBモデルや4TBモデルも用意されている。500GBモデルはシーケンシャルライトが毎秒1900MBと遅くなるので注意したい
マウスコンピューター mouse DT3 デスクトップPC 自作 ゲーミングPC カスタマイズ ヒートシンクは別売だが、mouse DT3に付属するヒートシンクを流用すればいい
マウスコンピューター mouse DT3 デスクトップPC 自作 ゲーミングPC カスタマイズ マザーボードに装着したところ。余った256GBのSSDはもう1つのM.2スロットに装着して使ってもいいだろう

 ストレージの容量は4倍に拡大するのでデータ保存に余裕ができるのはもちろん、ストレージのテストであるCrystalDiskMarkの結果を見ると段違いのスコアが出ているのが分かる。

 標準状態でも日常使いでは不満のない速度ではあるが、やはりPCI Express 4.0対応となると同3.0では到達できない値が出ており、キビキビとした動作を実現してくれる。

マウスコンピューター mouse DT3 デスクトップPC 自作 ゲーミングPC カスタマイズ 容量1TBのCrucial P3 Plusに乾燥した状態でのCrystalDiskInfoの画面
マウスコンピューター mouse DT3 デスクトップPC 自作 ゲーミングPC カスタマイズ Crucial P3 PlusのCrystalDiskMark(ひよひよ氏・作)のスコア。PCI Express 4.0 x4対応モデルらしい値が出ている
マウスコンピューター mouse DT3 デスクトップPC 自作 ゲーミングPC カスタマイズ こちらは標準モデルに採用されていた容量256GBのWestern Digital PC SN530のスコア。日常使いでは過不足のない値ではあるが、PCI Express 4.0対応モデルにはかなわない
マウスコンピューター mouse DT3 デスクトップPC 自作 ゲーミングPC カスタマイズ PCMark 10のテスト結果。こちらは小幅だがテスト内容により若干の増減がある
マウスコンピューター mouse DT3 デスクトップPC 自作 ゲーミングPC カスタマイズ 直接的に影響のないところではあるが、3DMarkのテスト結果
マウスコンピューター mouse DT3 デスクトップPC 自作 ゲーミングPC カスタマイズ こちらはFINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマークのテスト結果
マウスコンピューター mouse DT3 デスクトップPC 自作 ゲーミングPC カスタマイズ CINEBENCH R23のスコア比較

 続いて、さらなるパワーアップを図るべくグラフィックスカードを追加した。

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