実売10万円切りPC「mouse DT3」と便利な「外付け電源スイッチ」を試す!(1/3 ページ)

» 2022年12月21日 18時00分 公開
[マルオマサトITmedia]

 マウスコンピューターの「mouse DT3」は、インターネットや動画の視聴、ビジネスや学習での書類作成など、日常用途で快適にできることにフォーカスしたミニタワー型のデスクトップPCである。

 コンパクトで扱いやすいボディーと税込みで10万円を切るリーズナブルなプライス、BTOでの柔軟なカスタマイズなどが特徴だ。最新モデルでは、CPUにCore i3-12100とIntel B660チップセットを採用したことで、高い基本性能と将来的な拡張性も獲得している。

 標準構成ベース(OSのみWindows 11 HomeからProに変更)の評価機を入手したので、新オプションに加わった「外付け電源スイッチ」とともにレビューしよう。

mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 マウスコンピューターのmouse DT3は、ミニタワー型のデスクトップPCだ。CPUにはCore i3-12100を搭載しており、こちらの性能も注目したい

前世代からの進歩が大きい第12世代のCore i3-12100を搭載

 評価機のCPUはCore i3-12100を採用する。開発コード名「Alder Lake-S」として知られるIntel第12世代CoreプロセッサのデスクトップPC向けモデルだ。

 この世代では、性能優先のPコアと電力効率優先のEコアを最適に使い分けるハイブリッド構造を導入しているが、このCore i3-12100にはEコアは搭載されていない。Pコアのみの4コア8スレッドである。

 そのためEコアの恩恵は受けられないものの、Pコアも従来のコアから大きく進化しており、以前のCore i3のイメージを超えるパフォーマンスを期待できる。

 グラフィックスカードは搭載せず、グラフィックス機能には、CPU内蔵GPU(Intel UHD Graphics 730)を利用する。

mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 CPUはCore i3-12100を採用する。開発コード名「Alder Lake-S」で知られる第12世代Coreプロセッサのベーシックモデルで、性能優先のPコアを4基(8スレッド)備える
mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 GPUはCPU内蔵GPUを利用する。Intel UHD Graphics 730(EU24基)だ
mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 直近3世代のデスクトップPC向けCore i3の仕様比較。第11世代(Core i5以上)のタイミングで登場したCore i3-10105は、第10世代の改良版だ。本製品が搭載するCore i3-12100は、それとは大きく内部構造が異なり、性能も省電力性も大幅に改善されている
mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 標準でシンプルなトップフロー型のCPUクーラーが装着されている。BTOでは、9cmファン搭載のサイドフロー型のCPUクーラーも選べる

メモリとストレージはBTOでカスタマイズ可能

 メモリとストレージは、BTOで柔軟にカスタマイズ可能だ。標準ではメモリが8GB(DDR4-3200/8GB×1)、ストレージに256GBのPCI Express SSD(NVMe対応)というミニマムな構成になっている。

 先進のPCに触れることが多い筆者でも、評価機を使っていて日常的な用途で特にストレスは感じないので、古いPCや入門用PCからの乗り換えならばこれでも快適かもしれない。ただ、スペックは少し強化しておいた方がより快適に、そして長い期間使えるだろう。

 まずメモリは、標準だと8GBのモジュール1枚の構成でシングルチャンネルアクセスだ。CPU、特にCPU内蔵GPUの本来の性能を発揮させるには、デュアルチャンネルアクセスが有効になる2枚構成(16GB/8GB×2)がお勧めだ。Webブラウザやビデオ会議などもメモリを消費するので、容量的にもこれくらいはあった方がよいだろう。

 また、ストレージも個人用途ならば512GB以上に増やした方が無難である。アプリをインストールしたり、写真や動画をダウンロードしたりしていくと案外すぐに空き容量が少なくなる。ストレージは外付けで追加することもできるが、運用を楽にするためにもシステムドライブ(Cドライブ)の容量には少し余裕を持っておきたい。

mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 メモリはPC4-25600 DIMM(DDR4-3200)を採用する。標準では8GB(8GB×1)と最低限だ。BTOでは最大64GB(32GB×2)まで搭載できる
mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 標準状態のストレージは、PCI Express(NVMe)対応のM.2 SSDを256GB搭載する。評価機のSSDは、Western DigitalのPC SN530だった
mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 Western DigitalのPC SN530は、96層3D NANDを搭載したベーシックモデルだ。シーケンシャルリードは毎秒2400MB、シーケンシャルライトは毎秒950MBという公称スペックを備える
mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 CrystalDiskMark(ひよひよ氏・作)のスコア。ほぼ公称値通りの性能だ。SATA SSDより格段に高速で、快適に使える性能だ。BTOではより高速なPCIe 4.0 x4 SSDも選べる

 続いて、ケース回りをチェックしよう。

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