マウスコンピューターの「mouse DT3」は、インターネットや動画の視聴、ビジネスや学習での書類作成など、日常用途で快適にできることにフォーカスしたミニタワー型のデスクトップPCである。
コンパクトで扱いやすいボディーと税込みで10万円を切るリーズナブルなプライス、BTOでの柔軟なカスタマイズなどが特徴だ。最新モデルでは、CPUにCore i3-12100とIntel B660チップセットを採用したことで、高い基本性能と将来的な拡張性も獲得している。
標準構成ベース(OSのみWindows 11 HomeからProに変更)の評価機を入手したので、新オプションに加わった「外付け電源スイッチ」とともにレビューしよう。
評価機のCPUはCore i3-12100を採用する。開発コード名「Alder Lake-S」として知られるIntel第12世代CoreプロセッサのデスクトップPC向けモデルだ。
この世代では、性能優先のPコアと電力効率優先のEコアを最適に使い分けるハイブリッド構造を導入しているが、このCore i3-12100にはEコアは搭載されていない。Pコアのみの4コア8スレッドである。
そのためEコアの恩恵は受けられないものの、Pコアも従来のコアから大きく進化しており、以前のCore i3のイメージを超えるパフォーマンスを期待できる。
グラフィックスカードは搭載せず、グラフィックス機能には、CPU内蔵GPU(Intel UHD Graphics 730)を利用する。
メモリとストレージは、BTOで柔軟にカスタマイズ可能だ。標準ではメモリが8GB(DDR4-3200/8GB×1)、ストレージに256GBのPCI Express SSD(NVMe対応)というミニマムな構成になっている。
先進のPCに触れることが多い筆者でも、評価機を使っていて日常的な用途で特にストレスは感じないので、古いPCや入門用PCからの乗り換えならばこれでも快適かもしれない。ただ、スペックは少し強化しておいた方がより快適に、そして長い期間使えるだろう。
まずメモリは、標準だと8GBのモジュール1枚の構成でシングルチャンネルアクセスだ。CPU、特にCPU内蔵GPUの本来の性能を発揮させるには、デュアルチャンネルアクセスが有効になる2枚構成(16GB/8GB×2)がお勧めだ。Webブラウザやビデオ会議などもメモリを消費するので、容量的にもこれくらいはあった方がよいだろう。
また、ストレージも個人用途ならば512GB以上に増やした方が無難である。アプリをインストールしたり、写真や動画をダウンロードしたりしていくと案外すぐに空き容量が少なくなる。ストレージは外付けで追加することもできるが、運用を楽にするためにもシステムドライブ(Cドライブ)の容量には少し余裕を持っておきたい。
続いて、ケース回りをチェックしよう。
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