ベンチマークテストの結果を掲載する。評価機は、最小構成のOSをWindows 11 HomeからProに変更した内容だ。参考として、Ryzen 5 5500U(6コア12スレッド)を搭載した超小型デスクトップPC「mouse CT6-L」と、Core i5-8250U(4コア8スレッド)搭載の旧世代ノートPC(ThinkPad T480s)を用意した。
CPUのパワーを測るCINEBENCH R23のCPUスコアは、8287ptsだった。4コア8スレッドのモデルとしてはかなり高いスコアだろう。ノートPC向けとはいえ6コア12スレッドモデル(Ryzen 5 5500U)を大きく上回っている。
起動を含めた日常操作のレスポンスへの影響が大きい、CPUのシングルスレッド性能を測るCPU(シングルコア)でも高いスコアを獲得しており、IPC(周波数あたりの処理性能)が向上した第12世代CoreのPコアならではのアドバンテージもしっかり実証されている。
ただ、評価機はメモリが8GB、そしてシングルチャンネルアクセスのため、他のテストではその影響も見られる。特にCPU内蔵GPUのグラフィックス性能では、シングルチャンネルとデュアルチャンネルの差は大きいので、3D描画系では大きく遅れをとっているテストもある。この辺りは、BTOでメモリを16GB以上にすれば大きく改善されるだろう。
動作音も非常に静粛だ。アイドル時、高負荷時ともにほぼ無音に近いといって良い動作音である。深夜などにも気にせず利用することができるだろう。
mouse DT3の魅力としては、低価格帯のモデルながら、Core i3-12100とB660チップセットを搭載していて基本性能が高く機能的に新しいこと、BTOでスペックを自分好みにアレンジできること、タワー型としては奥行きが小さく扱いやすいことなどが挙げられる。
エントリーモデルながら、技術の進化の恩恵でCPUはパワフルでSSDも高速。サクサクとした操作感を実現しており、日常用途向けとしては申し分ない製品だ。BTOでスペックを強化すればエンタメやクリエイティブなど、より幅広い用途で活用することもできる。
本機の直販価格は、標準構成で9万4800円(税込み、送料別)だ。12月28日午前10時59分まではキャンペーンでさらに安く8万7800円になる。検討している人は年内の購入がおすすめだ。
さらにマウスコンピューターでは、「mouse」ブランド製品の無償修理期間を3年にアップグレードする期間限定キャンペーンを実施している(2023年1月31日まで)。長期保証が無償となる貴重な機会だけに、長く使う前提でスペックを強化してオーダーするのも良さそうだ。
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