本機は、Intel B660チップセットを搭載するmicroATXマザーボードを採用している。第12世代Coreプロセッサと同時に発表されたチップセットで、ベーシックながら機能的に新しく、背面には20Gbpsの高速転送(USB 3.2 Gen 2 x2)が可能なUSB Type-C端子を備える。また、マザーボードには、PCI Express 4.0 x16対応のグラフィックスカードを装着できるスロットと、PCI Express 4.0 x4対応のM.2ソケットがある。
通信機能としては、1000BASE-T対応の有線LANに加え、Wi-Fi 6対応の無線LAN、Bluetooth 5を標準装備している。タワー型ではまだ無線LAN機能を搭載しない製品もあるが、転送速度の面では既に有線LANにこだわる意味は薄れている。デスクトップPCであっても、配線の手間が少ない無線LANを利用したいというのが主流の考え方だと思われるだけに、標準装備は歓迎だろう。
ボディーはmouse DTシリーズ共通のミニタワー型だ。タワー型としては奥行きが短く軽量なので扱いやすく、机の上に設置してもあまり圧迫感はない。具体的なサイズは、約170(幅)×419(奥行き)×360(高さ)mm、重量は約6.1kgだ。
背面のネジを2本外せば、サイドカバーのみを独立して外してケース内部へアクセスできる。ドライブベイは5インチオープンベイが2基、3.5インチオープンベイが1基、3.5インチシャドウベイが2基、2.5インチシャドウベイが1基と十分な拡張性を持つ。
BTOメニューでは、3.5インチシャドウベイにHDDを追加できる他、5インチオープンベイに光学ドライブを搭載したり、3.5インチオープンベイにカードリーダーを搭載したりすることが可能だ。
また、内部はごくシンプルな構造で、メンテナンス作業も楽に行える。自己責任でパーツのアップグレードを行う場合にも都合が良いだろう。電源ユニットの容量は標準で350Wだが、最大700Wまで選択できるため、グラフィックスカードの追加など将来的なアップグレードを考えているのであれば、事前に変更しておきたい。
mouse DT3には、ワイヤレス接続のキーボードとマウスが標準で付属している。キーボードは単3型乾電池2本、マウスは単3型乾電池1本で駆動し、USB(Type-A)型のレシーバー1つで両方を制御できる。ユーザー自身がペアリングなどを操作する必要はなく、レシーバーをUSBポートに差せば、数秒で使えるようになる。
新たなオプションとして追加された「外付け電源スイッチ」(+2970円)も注目だ。これを利用すると本体から離れたところから電源のオン/オフができるようになる。ケーブルの長さは約2mあり、キーボードとマウスもワイヤレスなので、本体の設置場所の自由度がグンと上がることになる。机の下やモニターの奥など手の届きにくい場所に設置したい場合にはとても便利だろう。
続いて、ベンチマークテストで本機の性能を見ていこう。
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