実売10万円切りPC「mouse DT3」と便利な「外付け電源スイッチ」を試す!(2/3 ページ)

» 2022年12月21日 18時00分 公開
[マルオマサトITmedia]

20Gbps対応のUSB Type-CにWi-Fi 6対応の無線LANを標準で搭載

 本機は、Intel B660チップセットを搭載するmicroATXマザーボードを採用している。第12世代Coreプロセッサと同時に発表されたチップセットで、ベーシックながら機能的に新しく、背面には20Gbpsの高速転送(USB 3.2 Gen 2 x2)が可能なUSB Type-C端子を備える。また、マザーボードには、PCI Express 4.0 x16対応のグラフィックスカードを装着できるスロットと、PCI Express 4.0 x4対応のM.2ソケットがある。

 通信機能としては、1000BASE-T対応の有線LANに加え、Wi-Fi 6対応の無線LAN、Bluetooth 5を標準装備している。タワー型ではまだ無線LAN機能を搭載しない製品もあるが、転送速度の面では既に有線LANにこだわる意味は薄れている。デスクトップPCであっても、配線の手間が少ない無線LANを利用したいというのが主流の考え方だと思われるだけに、標準装備は歓迎だろう。

mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 背面のUSB Type-Cは、画面出力やUSB Power Deliveryには対応していないが、20Gbps(USB 3.2 Gen 2 x2)対応の高速タイプだ。背面のUSB端子は他にType-Aが4基(USB 3.2 Gen 1×2、USB 2.0×2)ある。画面出力としてはDisplayPort端子とHDMI端子を用意する
mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 拡張スロットとして、PCI Express 4.0 x16対応のグラフィックスカードを装着できるスロットと、PCI Express 4.0 x4対応のM.2ソケットが2基ある(標準で1基使用済み)
mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 メモリスロットは2基用意される。標準でWi-Fi 6対応の無線LAN機能を搭載する。アンテナはケース前面へと配線ずみだ。USBポートを占有せず無線LANが使えるのは強みだろう

扱いやすいミニタワー型ボディーを採用

 ボディーはmouse DTシリーズ共通のミニタワー型だ。タワー型としては奥行きが短く軽量なので扱いやすく、机の上に設置してもあまり圧迫感はない。具体的なサイズは、約170(幅)×419(奥行き)×360(高さ)mm、重量は約6.1kgだ。

 背面のネジを2本外せば、サイドカバーのみを独立して外してケース内部へアクセスできる。ドライブベイは5インチオープンベイが2基、3.5インチオープンベイが1基、3.5インチシャドウベイが2基、2.5インチシャドウベイが1基と十分な拡張性を持つ。

 BTOメニューでは、3.5インチシャドウベイにHDDを追加できる他、5インチオープンベイに光学ドライブを搭載したり、3.5インチオープンベイにカードリーダーを搭載したりすることが可能だ。

 また、内部はごくシンプルな構造で、メンテナンス作業も楽に行える。自己責任でパーツのアップグレードを行う場合にも都合が良いだろう。電源ユニットの容量は標準で350Wだが、最大700Wまで選択できるため、グラフィックスカードの追加など将来的なアップグレードを考えているのであれば、事前に変更しておきたい。

mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 ケース前面はシンプルなデザインにまとまっている。前面に2基のUSB Type-A(USB 2.0)とヘッドフォン、マイク端子を装備する。BTOではフロントパネル下部をメッシュ仕様にしたり、9cmフロントファンを追加したりできる「エアフロー強化」オプションも選択可能だ
mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 電源ユニット(標準では350W)をケース上部に搭載するクラシカルなスタイルだ。背面に排気用の9cmファンを装備している。電源ユニットは、80PLUS BRONZE認証を取得した高効率電源(効率が良いほど発熱や消費電力が少ない)だ。BTOでは500Wの80PLUS BRONZE電源、700Wの80PLUS GOLD/BRONZE電源などを選べる
mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 タワー型としては背が低く、奥行きも短く扱いやすい。サイドパネルに、グラフィックスカードの放熱を効率化するための通気口がある。サイドパネルのみが独立して外れ、内部にアクセスできる。内部構造はシンプルでパーツの着脱などもやりやすい

無線キーボード/マウスが付属 新たに「外付け電源スイッチ」も用意

 mouse DT3には、ワイヤレス接続のキーボードとマウスが標準で付属している。キーボードは単3型乾電池2本、マウスは単3型乾電池1本で駆動し、USB(Type-A)型のレシーバー1つで両方を制御できる。ユーザー自身がペアリングなどを操作する必要はなく、レシーバーをUSBポートに差せば、数秒で使えるようになる。

 新たなオプションとして追加された「外付け電源スイッチ」(+2970円)も注目だ。これを利用すると本体から離れたところから電源のオン/オフができるようになる。ケーブルの長さは約2mあり、キーボードとマウスもワイヤレスなので、本体の設置場所の自由度がグンと上がることになる。机の下やモニターの奥など手の届きにくい場所に設置したい場合にはとても便利だろう。

mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 ワイヤレス接続のキーボードとマウスが標準で付属している。USB(Type-A)型のレシーバー1つで両方を制御できる
mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 BTOで「デスクトップ用外付け電源スイッチ」を追加した。こちらは付属品一覧で、電源スイッチとマニュアル、スイッチ固定用の両面テープがセットになっている
mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 電源スイッチの実測サイズは約50×50mmある。ボタン部分は金属製のしっかりしたもので、押下圧は重めで意識して押し込む必要があるため、誤動作の不安はない。電源オン時には白色LEDが点灯する
mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 BTOオプションで「外付け電源スイッチ」を選択すると、背面に専用端子が搭載される
mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3 マウスコンピューターの23.8型液晶ディスプレイ「iiyama ProLite XB2481HSU-4D」を接続したところ。キーボードとマウスは無線タイプなので、外付け電源スイッチを選ぶとこのようにシンプルなデスクトップ環境を実現できる(mouse DT3は机の下に設置)

 続いて、ベンチマークテストで本機の性能を見ていこう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー