電気料金の高騰によって今、多くの家庭は電気代をいかに減らすか苦心しているのではないだろうか。中にはこの機会に、どの家電製品がどれだけの電力を消費しているか、棚卸ししようと考えている人がいるかもしれない。
こういった場合、市販のワットチェッカーを使うのがスタンダードな方法だが、もう1つ、スマートプラグを使う方法もある。最近のスマートプラグには、消費電力の測定機能が付いた製品があり、それらを使えば、接続中の家電製品をオンにしている時にどれだけの電力を消費しているかが把握できるのだ。
とはいえ、どちらも「消費電力をチェックできる」製品でありながら、実際に使い比べてみると、その機能には少なからず違いがあることに気付く。代表的な製品を例に、具体的に何が違うのかを見ていこう。
今回試用したスマートプラグは、SwitchBotが販売している「SwitchBotプラグミニ」だ。接続した家電製品の電源をスマホやスマートスピーカーからオン/オフできる。機能や外見はスマートプラグとしてはごく一般的だが、消費電力の測定機能を備えており、スマホアプリから参照できるのが売りだ。
比較対象となるワットチェッカーは、サンワサプライの「TAP-TST8N」を取り上げる。スマホなどとは連携せず、本体の液晶画面に消費電力などの情報が表示されるという、完全にスタンドアロンな製品だ。全情報を表示するには画面が狭すぎることから、ボタンを押すことによって複数の項目を切り替えて表示する仕組みは、他のワットチェッカーと変わらない。
接続方法はどちらも共通で、家電製品の電源プラグとコンセントの間に挟み込むようにしてつなぐだけだ。消費電力は自動的に測定され、スマートプラグはスマホアプリ上に、ワットチェッカーは本体の液晶画面上に表示される。
ワットチェッカーは本体の画面が小さいため、ボタンを押して画面を切り替えながらでないと全ての情報を表示できず、一覧性はスマホアプリが使えるスマートプラグの方が圧倒的に有利だ。またスマートプラグの方は、消費電力の推移をグラフ表示するという利点もある。
続いて、両製品の違いを見ていこう。
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