「THIRDWAVE Pro HG」シリーズは、ボディーの容積が約1.92Lと新モデルの中で最もコンパクトで、重量も約1.35kgと持ち運びも可能なデスクトップPCだ。
CPUはCore i3搭載の「HG3023」、Core i5の「HG5023」、Core i7の「HG7023」、Core i9の「HG9023」の4モデルとなる。価格はそれぞれ10万3400円/10万9890円/14万2010円/17万9850円からだ。
担当の法人事業統括本部 企画業務本部 法人製品企画部 萩原祥平氏は、「とにかく、動作音が静かで省スペースなモデルだ。持ち運びもできる約1.35kgの軽さとコンパクトさ、最大4画面まで出力できる映像出力端子の豊富さ」を製品の特徴として挙げた。
萩原氏は「小型でもパワフルで優れたパフォーマンスを発揮できること、小型PCでも使っている部品は質の良いものを使っていること、誰にとっても使いやすい高い汎用(はんよう)性を持っていること」がこだわりのポイントだという。
最大64GBのメモリ(標準でDDR4 8GB×1)、最大2TBのストレージ(標準でNVMe SSD 500GB)を搭載できる他、Wi-Fi 6Eの無線LANとBluetooth 5.2も標準で装備する。
今回発売された製品には、それぞれオンサイトもしくはセンドバック保証が付帯する。WORKSTATIONシリーズであれば受付時間や対応可能日の異なる「Bronze/Silver/Gold」の各ランクで3年または5年を選べる。標準でBronzeランクの3年オンサイト保守サービスが付帯する。
Slim ExとSlimシリーズでは、標準で3年オンサイト保証が付帯し、2年間のオンサイトまたは2年間のセンドバック保証を選択することもできる。
HGシリーズには、標準で2年間のセンドバック保証が付帯する。こちらは最大で3年の保証をオプションで付けられるため、安心して使うことができそうだ。
エンドユーザーが登録できるドスパラプラス会員についての説明も行われた。会員登録すると購入検討時に主要製品の貸し出しを受けられ、業務で利用しているソフトウェアの動作や使い心地、またスペースにフィットするかといった確認が行える。
なお、今回の発売を記念したキャンペーンも開催する。4月19日〜7月31日の間に、対象となる今回発表された各製品を購入したユーザーの中から、4〜5月/6月/7月の各期間で3人、期間中の抽選に外れた人の中から1人の計10人に、Jabraの会議用スピーカーが抽選で当たる。
その後の質疑応答では、WORKSTATIONシリーズは標準で2週間(部品調達によりカスタマイズ製品では1〜2カ月)、その他デスクトップ製品は出荷の約98%が2日を納期としていることが明らかにされた。
最後に、法人事業統括本部 上席執行役員 高橋良介氏が登壇し、次のように総括した。
「これまで、GeForceを積んだコンシューマー向けPCに強いというイメージのある当社だが、映像系/ゲーム開発/グラフィックスを扱う大学や専門学校などで使っていただける、グラフィックスカードを備えたモデルを今回発表した。また、1人情シスが活躍する中堅/中小企業にも寄り添った製品を出せたと思う」と振り返った。
そして、「法人向けPC市場の中で、当社のシェアはまだまだだが、逆にいえば伸び代があるということでもある。今回の製品発表を皮切りに、1社でも多くの法人に当社の製品を使ってもらえるようにしていきたい」と述べた。
※記事初出時、一部の氏名で誤りがありました。おわびして訂正します(2023年4月25日午後6時30分)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.