今回発売された「THIRDWAVE Pro」シリーズは、Xeon搭載の「THIRDWAVE Pro WORKSTATION」、GPUにNVIDIA RTX AあるいはTシリーズを採用した「THIRDWAVE Pro Slim/Slim Ex」、そして小型デスクトップPCの「THIRDWAVE Pro HG」の3シリーズ10モデルだ。
WORKSTATIONシリーズに追加されたのは、「X4620」と「X2614」だ。CPUは第3世代Xeonで、標準構成では前者がXeon Silver 4310、後者がXeon W-2223、GPUはNVIDIA T1000(グラフィックスメモリは4GB)を備える。
どちらのモデルも選択肢は非常に豊富で、用途や業務内容に応じて自在にスペックをカスタマイズ可能だ。そのため、AI開発や4K/8K映像処理、3DCAD、動画編集、ディープラーニングなどに適したハイパフォーマンスモデルとなっているという。
価格はX4620が95万円(税込。以下同)から、X2614が56万5000円からとなっている。
THIRDWAVE Pro Slim/Slim Exは、横幅10cm未満のスリムなシャシーに、NVIDIA TシリーズまたはRTX Aシリーズを搭載可能と、エントリーからミドルクラスのグラフィックス分野をカバーする製品だ。
大型のケースで、ハイエンドグラフィックスカードを採用していた既存製品に比べ、グラフィックスカードのレンジを下げて、よりスリムかつコンパクトのケースを求めるニーズに応えるモデルでもある。
Slim/Slim Exシリーズを説明した法人事業統括本部 企画業務本部 法人製品企画部 部長 與儀美智留氏によれば、「既存のデスクトップ製品がカバーしていない部分を補完する製品」とのことだ。
下位となるSlimシリーズに追加された2モデル「SD5040」と「SD5060」は、標準構成でそれぞれISV認証を取得したNVIDIA T400/T600のGPUを搭載する。10億色のディープカラーを表現できることから、正確な色彩表現が求められる映像現場に最適だという。
他にも監視システム、2Dから簡易な3D CADまでのデータ作成、CG制作、動画編集などクリエイティブワーカーをサポートできる製品だとした。
価格はSD5040が15万9680円から、SD5060が16万4680円からだ。
一方のSlim Exシリーズに追加されたのは「SDX5100」と「SDX5200」だ。こちらも標準構成で、ISV認証済みのNVIDIA T1000とRTX A2000をそれぞれ採用している。カスタマイズにより、最大128GBのメモリ(標準でDDR4-3200 8GB×2)を搭載可能だ。
価格はSDX5100が21万1680円から、SDX5200が24万3180円からとなる。
ターゲットとするのは、3D CAD/BIM/CAMを利用する建築設計、機械/電気/配管/建築施工、医療用画像解析などの業務で、デジタルモックアップの作成まで行える。
最後に紹介されたのは、よりコンパクトで軽量なデスクトップPCだ。
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