Microsoftは4月26日(現地時間)、Windows 11向けの「スマートフォン連携(Phone Link for iOS)」アプリが85の市場でiOSのサポートを開始したと発表、日本でも既に展開が開始されている。
スマートフォン連携は、Windowsとスマートフォンを連携させ、PC画面上でスマートフォンのメッセージやメール、写真などにアクセスできるという機能だ。これまではAndroidにのみ対応していたが、スマートフォン連携(Phone Link)の最新版ではiPhoneでも利用可能となる。
利用するには、iOS 14以降のiPhoneに「Windowsにリンク」アプリをインストールする必要がある。
なお、Android版と比べていくつか制限があり、画像や動画の共有や、グループメッセージは利用できない。また、iPadやmacOSは非対応となっている。
Bluetooth SIG(Special Interest Group)が、Bluetooth市場の最新動向をまとめた年次レポート「Bluetooth市場動向 2023年版」の日本語版を公開した。
レポートによると、新型コロナウイルスの世界的な流行により、スマートフォンやトラッカー、音声制御フロントエンドなどの特定デバイスにおいて一時的な出荷不足に陥り、短期予測による出荷台数は若干の減少を記録した。しかしながら、リモートワークの影響によるPCアクセサリー、健康意識の高まりやウェルネストラッカーなどウェアラブルデバイスへの需要の増加などによって、Bluetoothデバイスの年間出荷台数は今後5年に渡り年平均成長率9%で推移し、2027年には76億台を超えると予想されている。
また、2022年7月に全仕様が公開された「Bluetooth LE Audio」は、Bluetoothソリューションで最大の分野であるオーディオストリーミングにさらなる機能強化をもたらしたとしている。この機能強化の1つである「Auracast」は、スマートフォンやTVなどの対応デバイスから、複数のイヤホンやスピーカーに音声を送信できるという機能だ。このAuracastが、Bluetooth LE Audioの普及を牽引すると予想している。
なお、2030年までにAuracastの導入施設数は、全世界で250万箇所におよぶと見込んでいる。
この他、電子荷札(ESL)が新たな大規模市場に成長し、2027年までに出荷されるBluetooth ESLデバイスは、3億3400万台に上ると予測。また、利用可能なデバイスが10兆台以上におよぶ市場規模を持つアンビエントIoTでは、タグやレシーバーなど低コストデバイスをサポートする能力を備えたBluetooth技術が、市場の潜在能力を最大限に引き出す地位を占めているとしている。
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