うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、4月23日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
Microsoftは4月27日(現地時間)、現行の「Windows 10 バージョン22H2」がWindows 10の最終バージョンとなることを発表、Windows 11への移行をユーザーに促している。サポート終了の2025年10月14日に変更はない。
Windows 10をサポート終了まで使い続ける場合は、最新の22H2に更新し、サポート終了までセキュリティ更新プログラムなどを適用する必要がある。
なお、2024年後半には「Windows 11 Enterprise LTSC」および「Windows 11 IoT Enterprise LTSC」を提供予定とのことで、LTSC(Long-Term Servicing Channel)の長期サポートを検討している企業ユーザーは、「Windows 11 バージョン 22H2」でハードとソフトのテストを開始できるとしている。
Microsoftは4月25日(現地時間)、Windows向けに2023年4月度の非セキュリティプレビュー更新プログラムをリリースした。従来、CリリースあるいはDリリースと呼ばれていたものだが、4月からは「オプションの非セキュリティプレビューリリース」という名称に統一された。
内容的には従来と変わっておらず、翌月のセキュリティ更新プログラムと同時にリリースされる不具合修正や新機能をいち早く試せるというものだ。オプションなので自動ではインストールされず、手動で更新する必要がある。
今回の更新プログラムでは、Windows 11 22H2向けにはウィジェットタスクバーボタンのアイコンにいくつかのアニメーションが追加され、「設定」→「Windows Update」ページに新しいトグルコントロールが追加される。これをオンにすると、セキュリティ以外の更新プログラムが利用可能になると、すぐに受信するようになる。
なお、法人ユーザーの場合、トグルはデフォルトで無効になっている。
英国の競争・市場庁(CMA)は4月26日(現地時間)、MicrosoftによるActivision Blizzardの買収提案を却下すると発表した。買収により、Microsoftはクラウドゲーム市場で強力になり、成長しているクラウド市場での競争が抑制される可能性があるとしている。
CMAは以前からMicrosoftがActivision Blizzardを買収した場合、コンソールおよびクラウドゲームにおける競争の大幅な減少が発生する可能性があるとして懸念を示していた。
Microsoftはこの懸念に対し、Activision Blizzardの人気コンテンツである「Call of Duty」(CoD)などをXboxで独占せず、NVIDIAや任天堂などと10年間のゲーム供給契約を結ぶなどし、支配的にはならないとアピールしていた。
しかしながらCMAは、Microsoftの提案はWindows以外のプラットフォームに対して十分な門戸が開かれていると言えないとした。また、サブスクリプションサービスの「Xbox Game Pass」でActivision Blizzardのタイトルが利用できるようになるメリットは、合併により生じるデメリットを上回ることはないと判断した。
Microsoftは既に、XboxやWindows OS、Azureなどを持っており、クラウドゲーミングにおいて競合他社よりも強力な優位性をもっている。合併はその優位性を更に強化し、競合他社を弱体化させ市場競争を阻害することになるとしている。
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