4月29日、長野県長野市にサードウェーブが運営するPCショップ「ドスパラ長野稲里店」がオープンした。県内初進出となる店舗には開店日に100人以上の行列ができるなど、期待のほどがうかがえた。
同店の店長を務めるのが、入社3年目の佐々木翔太さんだ。入社後は秋葉原の「GALLERIA esports Lounge」などで経験を積み、店長になってみたいと希望を出し、今回の長野稲里店店長就任に至った。
ドスパラの前は工具販売店に勤務しており、接客業を極めたいと考え、飲食店なのか小売店なのかを悩んでいたところ、中学校の時に買ってもらったPCに目が行いったという。パーツを買い換えて新しくするなど楽しさがあったことを思い出し、「PCも販売の1つだからチャレンジしてみよう」と転職を決意し、サードウェーブへの入社に至ったという。
今は自身2代目のゲーミングPCを組んで「Apex Legends」をプレイしているというが、何とPCルームは七色に光るゲーミング部屋だとか。ぜひとも1度、お部屋紹介で訪ねてみたいところだ。
ドスパラ長野稲里店の床面積は約757平方メートルと、実はドスパラ店舗の中で最大の床面積を誇る。このため、これまで展示されていた「配信体験コーナー」、キーボードやマウス、ヘッドセットなどのデバイスを試せる「フィッティングルーム」に加えて、ゲーム配信などに使える「ドスパラ長野プレイスタジオ」が併設されているのが特徴だ。
ドスパラ長野稲里店で新たに作られたのが、「サステナブルコーナー」だ。これまで展開されていた中古PCのコーナーを“サステナブル”の観点から捉え直し、「リノベーションゲーミングパソコン」などとして展開している。
中古PCだからといってかなり古いマシンといったことはなく、展示されているのはCore i7-12700&GeForce RTX 3060 Tiを搭載するPCなど、今でも十分に使えるスペックを備える。価格が安い上にサードウェーブが状態を確認して販売し、1年保証が付いているのもうれしいポイントだ。
また、店内にパーソナル防音ルームを展示しているのも初の試みだ。2023年の東京ゲームショウなどでも展示されていたが、防音素材で構成される個室を、自分の部屋に設置するというものだ。
展示されているのは、川上産業の「ONE-Z(ワンズ)」と宮地楽器の「VERY-Q Plus Gaming Booth」で、半畳から1畳のスペース向けの個室が販売されている。
価格は、1畳サイズのもので59万9500円(税込み、以下同様)とリーズナブル(だと思う)。正式展開はこれからというが、とても人気で生産が間に合わないようだ。
ルームの中はとても静かで、中から大きな声を出すと外に少し漏れてしまうが、これは音漏れを防ぎつつクリアな音声を配信するための環境を実現するためだという。
店舗で気になったのが、ASRockのグラフィックスカードの分解展示コーナーだ。これを見ると、グラフィックスカードがどのようなパーツで構成されているのかが分かる。他のショップではあまり展示されていないものなので、一見の価値ありだ。
そして冒頭でも述べたが、店内にはドスパラ前橋インターアカマル店に続き、防音個室のレンタルルーム「プレイスタジオ」が2部屋用意されている。
こちらは外に声が漏れないようになっているので、思いっきり大声を出して配信したり、ゲームをプレイしたりしても問題ない。プレイスタジオは1時間250円で借りることができ、その後は30分125円で利用できる。レンタルするにはドスパラアプリでの会員登録が必要なので、事前に登録を済ませておこう。
ドスパラ長野稲里店で復活したのが「ドスパラボ」だ。ドスパラボは店舗で購入したパーツを組み上げることができるスペースで、一時期はかなり縮小されてしまっていたのだが、再び力を入れていくようだ。
続いて、オープン当日に訪れた人に訪問理由を聞いてみた。
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